釣りにゃんだろう

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釣り業界のオワコン具合。アジングは終わりの始まり。

アジングというジャンルの釣りがあります。
ルアーでアジを釣るというもので、専用のタックルやルアーが盛んに発売され、それなりに人気のあるもののようです。


アジングは儲かる?

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このアジングという言葉が生み出され、盛んに釣り業界が道具を売り出し始めたのは、そんなに昔のことではありません。
ここ10年くらいのことなのではないでしょうか。

サビキなどで、ほとんどお金をかけずに大量に釣られていたアジを、高価な極細PEラインと好感度ロッドとルアーを使って釣らせるようにするとは、なかなか上手く考えたものです。
この釣りが流行れば、それなりに儲けが出そうなものだからです。

 

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上手い商売だと考えられると同時に、アジングには釣り業界のジリ貧具合が表れているのではないかと考えられます。

この国では釣りをする人は減っていますし、魚もそこまで沢山いるわけではありません。
釣り具会社は、釣り具をとにかくどんどん売らなければ生き残れないわけですが、このような状況では結構厳しいものになっているはずです。

そこでとられているのが、「何か新しい釣りを流行らせて、新しい道具を買わせる」という作戦です。
実際には他の釣りに使っている道具が流用できるような釣りでも、「~ング」など名前を付けて流行らし専用タックルを発売すれば、それに飛び付く釣り人は一定数居るものですから、それなりに儲かるはずです。

このような作戦は、次から次へと新しい釣りを流行らせないと意味がありません。
ある程度物が売れてしまうと、新しく専用のタックルを買うような人が減っていってしまうからです。

そんなわけで、エギングだアジングだサーベリングだハゼクラだオクトパシングだと、次から次へとヘンテコな名前を付けた釣りを流行らして、その場をしのいでいるというのが、釣り業界の現状なのではないでしょうか。
このような作戦の初期に行われたのが、アジングだったはずです。


アジをルアーで釣る必要があるのか?

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ここで、ちょっと冷静になって考えてみましょう。
アジを、わざわざルアーで釣る必要があるのでしょうか。
どんな釣りを楽しいと思うかは、人それぞれで個人の自由でしょうが、ちょっと近所で気軽に楽しむ程度ならまだしも、本格的に専用の道具を準備してする釣りとしてはあまりにショボすぎないでしょうか。

ルアーフィッシングというものは、比較的大きな魚食魚などを狙うのが本来の姿であり魅力だったはずです。
そういった釣りでは、なかなか釣果が伸びないから、釣れやすい小さな魚でも強引に楽しめるようにタックルで工夫した、というのがアジングの正体なのではないでしょうか。

このようなアジングには、「強引に楽しめるようにしないと、新しい釣りを流行らすことができない」という釣り業界のギリギリ具合が表れていると思います。

アジングなどと言い始めたのが、釣り業界の終わりの始まりだったのではないかと、私は考えているのですが、どうなのでしょうか?
それから時が流れて、もうハゼをルアーで釣る段階まできているのですから、ホントに手詰まりになっているのではないでしょうか。

これ以上、どんな魚をルアーで釣ることを流行らすことができるのでしょうか?

そのうち大量に居て臭くて嫌われているボラなども、ルアーの対象魚として売り出されてくるかもしれませんね。