ルアーロッドの中には、ソリッドティップのロッドが稀にあります。
最近見られるものとしては、アジングなどのライトソルト用のものが多いでしょうか。
ああいった物には、どんな狙いがあり、その効果が期待できるものなのでしょうか。
ソリッドティップの効果。
ソリッドティップのロッドは、まず感度が良いことがアピールされていることが多いです。
チューブラーよりもアタリが伝わりやすいなんてことがあるのでしょうか?
ここらへんのことは、物理に疎い私にはよく分かりません。
それから、グラスを多めに使ったりして素直に曲がりやすい素材でソリッドティップを作れば、食い込みが良くバレにくいという効果もあるはずです。
また、曲がりやすければ、小さなアタリが竿にでやすくなるはずですから、感度というよりも、こちらが原因で繊細なアタリを逃しにくくする効果がある気がします。
私は、ライトソルトの釣りというものはしませんが、ソリッドティップのロッドを持っています。
よく分からない東欧のメーカー製と思われる、キャスティングウェイトがMAX40グラム程度のヘビーなテレスコロッドなのですが、あまりよく調べずに買ったらソリッドティップになっていました。
強度を確保するためか、ヘビーなロッドのわりにはティップだけでなく、全体的にポヨンポヨンしているロッドなのですが、意外とこのロッドが役立つこともあります。
それは、川でスプーンを流れに乗せつつ底を転がして釣る方法をとる時で、主にサケを釣る時に使う釣り方です。(もちろん釣獲調査河川で)
この時に、ヘビーなわりには柔らかいソリッドティップのロッドだと、スプーンが川底の石に当たって転がっていくのが、クイクイとティップが曲がるという視覚的にも、トントンと手元に伝わってくる触覚的にも、よく分かります。
そして、魚がスプーンをくわえると、クッと一段ティップが深く入るので、とても分かりやすいです。
その後に、シャキッとした普通のカーボンロッドを使ってみると、明らかにロッドから伝わってきて得られる情報が少なく、魚を釣る難易度がぐっと上がってしまうほどです。
このように、釣り方によってはソリッドティップのロッドの方が格段に釣りやすいということはあるので、私はやったことはないですが、ライトソルトの釣りなどでもソリッドティップのロッドが有利になることもあるのではないかと考えられます。
まあ、だからと言ってアジをルアーで釣るために、わざわざロッドを買おうとは思えないので、確かめようはないのですが。