エリアフィッシングなどと呼ばれる管理釣り場でのトラウトフィッシングは、近年とても人気があるようです。
管理釣り場には魚は沢山居ますし、近頃は大きな魚も多いですし、一年中楽しめますから、人気があるのも納得です。
これが、自然の川や湖だったら、まず魚が居ないことが珍しくないですし、シーズンも春から秋までの数カ月しかできないことも多いですから、誰もが気軽に楽しむということは難しく、一部のマニアックな人にしか好まれないのでしょう。
そんなわけで、ネイティブトラウトの釣りよりも、エリアトラウトの釣りの方が人気があるのは当然のことと言えそうですが、管理釣り場でばかり釣りをしているのも、とてももったいないのではないかと、私は日頃から思っています。
管理釣り場は、料金が高く、ストレスフル。
管理釣り場は、端的に言ってしまえば釣り堀なわけですから、タダでは釣りはできません。
一日3,000円~5,000円の料金を払わなくては、釣りは楽しめません。
管釣りの好きな人は、これほど高額な釣り堀に毎週のように通うことも多いそうです。
毎週のように釣りに行くとなると、管理釣り場の料金以外にも交通費や釣り具の補給・買い足し費もそれなりにかかってくるわけであり、釣りにかかるお金はかなり高額になってくるはずです。
これは、年収2000万円以上なんて人になら、そんなにたいした額ではないのかもしれませんが、釣り人全員がそんなにお金持ちなわけではないでしょうから、結構バカにできない額なのではないでしょうか。
それだけ高額なお金を使って毎週釣りに行ったところで、管理釣り場というものは非常にストレスを感じることの多い釣り場であり、のんびりと釣りを楽しめない可能性も高いです。
いつ行っても混んでいたり、マナーの悪い人が居たり、最悪の場合には喧嘩などのトラブルに巻き込まれることもあります。
高いお金を払って釣りに来ているのに、このような状況だなんて、あまりにもったいないような気がしてきませんか。
毎週管理釣り場に行くお金で、他にどんな釣りができるか。
さて、ここで毎週管理釣り場に行くお金があるなら、そのお金で他にどんな釣りができるのか考えてみましょう。
例えば、同じトラウトフィッシングでも、年に数回ほど北海道に行ってみるのはどうでしょう。
北海道へなら、日本中から飛行機で一瞬で行けますし、上手くチケットを買えば片道で管理釣り場一回分くらいの値段で行けます。
後は、レンタカーを借りたとしても、これも安いものなら一日で管理釣り場一回分くらいのものでしょう。
北海道は大部分が入漁料が必要のない釣り場ですから、釣りにはお金はかかりません。
毎週管理釣り場に行く人なら、一ヶ月分の釣りにかけるお金で、何日かは北海道で釣りができてしまうはずです。
そして、釣り場は、管理釣り場のように混んでいません。
自分以外の釣り人に会わないことが普通ですし、釣り人が居たとしても「なんか遠くに人が居るなぁ」くらいのレベルであることがほとんどです。
さらに、魚は管理釣り場よりずっと簡単に釣れます。
基本的にルアーなら投げて巻くだけ、フライなら落とすだけでも、野生の魚達がガンガン食いついてきます。
しかも、釣れる魚のサイズも引きも管理釣り場より、ずっと上です。
運が良ければ80センチ以上の魚も釣れますし、メーターオーバーの魚を釣るのも、夢と言うほど難しいことではありません。
毎週管理釣り場に行って、ストレスのたまるような釣りをするのと、季節に一回くらいこうした北海道での釣りをするのと、どちらが楽しいでしょうか。
私は、毎週釣りをしなくても良いから、北海道でゆったりと釣りをした方が、楽しいのではないかと思うのですが。
さらに、もう少し考えてみますと、毎週管理釣り場に行くお金があるなら、年に一回や二回くらい海外に釣りに行けてしまう気がします。
毎週混んだ釣り堀で釣りをするのと、年に一回だとしても、海外の大自然の中で巨大な魚と勝負をするのと、どちらが楽しいでしょうか。
私は、絶対に海外に行く方が楽しいと思います。釣り以外にも様々な経験ができますし、より人生を豊かにしてくれるはずです。
以上のように考えてきますと、どう考えても毎週のように管理釣り場にばかり行くという釣りのスタイルは、あまりに自分の釣りの可能性を狭める行為であり、とてももったいないことではないかと、思えてきます。
ちょっと自分の考えや行動を変えるだけで、釣りの世界は爆発的に大きく変わるはずですから、管理釣り場でばかり釣りをしている方には、ちょっと視野を広げてみることをおすすめしたいと思います。