昔、釣り場で面白い釣り人に出会ったことがあります。
その人は、村田基氏が好きらしく、村田氏が使っていたタックルと完全に同じ物を揃えて、釣りに来ていたのです。
ロッドはワールドシャウラ、リールはステラ、ラインはサンヨーナイロン、ルアーはウォーターランドといった具合で、もう完コピです。
そして、その釣り場自体も、村田氏が取材で来たことがある場所だったのです。
ここまでくると、何かの怪しい宗教の熱心な信者のような盲目さを感じますし、「大丈夫かな?この人は」と心配になってしまうレベルでした。
こちらの心配を他所に、その人は嬉しそうに釣りをしていましたが、信者が周りの心配を他所に喜んでお布施しているようで、これまた宗教のようでした。
考えてみれば、高価な釣り具を買うような人は、みんな似たところがあるのかもしれません。
バカみたいに高いタックルは、メーカーとか有名アングラーの信者のような人しか買わないでしょうし、今の釣り業界は、こういった信者の存在で成り立っているのかもしれません。
信者の皆さんが、勧められるままにタックルを買い、お布施を続けて幸せに釣りをしているのなら、外野がとやかく言うことではないのかもしれませんが、端から見ていると奇妙なものですね。
魚釣りって、何をするものでしたっけ?
他人に勧められる道具を買って、ニコニコするのが目的でしたっけ?
私は、魚を釣るのが目的だと思っていたのですが…