釣りメディアのタックル紹介のような場面で、ロッドとリールの「バランスが良い」と誉めたり、バランスを考えてリールの機種やサイズを決めていたりすることがあります。
真面目な人は、ああいったものを真に受けて、「この軽いロッドにしよう」とか、「このサイズのリールを買おう」とか考えて買い物をしてしまうのかもしれませんが、はっきり言ってそういった人達は騙されているだけだと思います。
ロッドとリールの総重量が５キロもあるようなものなら、どうしたって扱いに困ってしまうものですが、現在の釣り具は軽いものばかりです。
組み合わせによって、多少バランスや重量が違ったりすることはあるでしょうが、とんでもなく差が出ることはないでしょうし、ちょっと使って、その特性に慣れてしまえば、どんな物でも問題なく魚は釣れるものだと思います。
タックルのバランスの良し悪し、重量の差なんてものは、ちょっとした自分の身体の使い方の変化次第ですぐに対応できてしまうはずですし、慣れの問題でしかないと思います。
ですから、多少重いロッドやリールしか持っていなくても、紹介されている物と１サイズ違うリールしか持っていなくても、そのような事を気にして、わざわざ新しい物を買う必要はないと思います。
多少重いタックルを使おうが、ロッドに対してリールが多少重かろうが軽かろうが、それで釣果に差が出るなんてことは実際にはまずありえませんから、「ベストバランスだ」と言われるタックルを新調したところで、釣れる魚は変わらないはずです。
タックルバランスなんてことを考える時間と、釣り具を新調するお金があるのなら、多少バランスの悪いものしか持っていなくても、今あるタックルを持って、とにかく釣り場に行ってみた方が、ずっと釣りは上達するでしょうし、魚と出会えるチャンスは増えるはずでしょう。
いくら釣り具メーカーのホームページを眺めたり、新しい釣り具を買っても、それで魚が釣れることは決してありません。
魚を釣るためには、とにかく現場でやってみるしかないのですから、タックルのバランスなんて気にしている暇があったら、今すぐにでも釣りに行くべきなのではないでしょうか。
