釣りにゃんだろう

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トラウトフィッシングは、きつい、危ない、釣れない。

昔からブルーカラーの仕事は、3K(きつい、汚い、危険)などと言われることがあります。
近頃は、IT系の仕事を、新3K(きつい、給料が安い、帰れない)と表現することもあるようです。

ちょっと考えてみると、トラウトフィッシングも、これらの仕事にほんの少し似ている気がしてきます。

それは、釣りの中では、これらの仕事のように困ったことが3拍子揃ったなかなかブラックな釣りだからです。

 

きつい、危険、釣れない。

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まず、ほとんどのトラウトフィッシングは、きついです。
トラウトは冷水性の魚のため寒い時期に釣りを行うことが多いですから、寒さに耐えなくてはなりません。
おまけにその寒さの中で、川や湖にウェーディングしなくてはならなかったりします。

また、川を遡行したり山道を何時間も歩いたり藪こぎをする必要があることも多く、体力的にもきついです。

 

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さらに、トラウトフィッシングはなかなか危険な釣りでもあります。
川に流されたら死にますし、岩場で足を滑らしても死にますし、山で遭難しても死にますし、鉄砲水に遭っても死にますし、クマに襲われても死にます。
釣りに死の危険はつきものですが、磯釣りなどほどではないものの、釣りの中でも危険な部類に入ると思います。

 

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そしておまけに、ここまで大変な思いをしてきたというのに、トラウトフィッシングは釣れない釣りなのです。
場所によっては小さなヤマメやイワナの仲間がバカみたいに釣れることはありますが、基本的には他のジャンルの釣りと比べると、釣れない確率が高いのではないでしょうか。
海のエサ釣りなどと比べれば、かなりボウズで終わる可能性が高いはずです。
これは、そもそもろくに魚がいない場所で釣りをしているなんてことが、この釣りでは多いからだと思います。

 

このように、トラウトフィッシングは、「きつい、危険、釣れない」と3拍子揃ったブラックな釣りだと思います。
しかし、こういった悪条件を乗り越えて美しい魚と出会えた時の喜びは、お手軽な釣りでは味わえないだけの充実感をもたらしてくれるものでもあると思いますから、お薦めできないものでもないと思います。

まあ、充実感を売りにキツいことをやらそうとしている所も、またブラック企業みたいではありますがね。