釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

釣り業界が、いかにボッタくっているか。

フライフィッシングに使われるマテリアルというものは、少量のわりには結構お高いことが多いです。

希少な天然素材が高いのは、まだ分からなくもないですが、近頃はシンセティックの物まで高いのは、ちょっと納得がいかないところです。

湖や管理釣り場で人気があるウーリーバガーというフライがありますが、このフライのボディにはキラキラしたり濡れると透けるヤーンが使われることが多いです。

 

 

こういった物も、近頃は1メートルで500円程度するものですが、これとよく似たものは手芸品店でも売られています。

水に濡れた時の質感もよく、充分に代用でき、魚もよく釣れます。

この手芸品店で売られているヤーンは、私が買ったお店では、90メートル巻きでなんと270円でした。

90メートルといったら、一生同じフライばかり巻くわけではないので、おそらく私は死ぬまでに使い切ることが不可能な長さなのではないでしょうか。

それが手芸品店では、たったの270円だったのです。

 

 

この価格から考えてみれば、フライフィッシング用に売られているシンセティックのマテリアルの原価は、とんでもなく安いはずだと推測されます。

実際には、手芸品ほど沢山売れないため生産量が少なく、多少は高くなるでしょうが、それにしてもかなり安いことは間違いないでしょう。

それを、ほんの少しの長さに切り出し、時には1000円近い値段で売ったりするとは、良心的な商売とはとても思えません。

 

 

そうしないと商売が成り立たないくらい、買う人が少ないとも考えられますが、そんな悪どいことをして罪悪感を覚えないのでしょうか。

生きていくために働かなくてはなりませんが、そんなセコい商売をしなくたって他にも仕事は沢山あるでしょう。

このようなフライマテリアルだけではなく、釣りの世界では原価が安そうなものが、かなり高く売られているのを、いくらでも見かけます。

そういった物を見かける度に、私はこんな商売をするなんて人としてどうなのかと問いただしてみたくなってしまいます。