釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

ビーサンフィッシング。

川岸の木陰に荷物を放り投げ、お疲れのメンバー全員がバラバラに寝転んでいると、「本当に今日帰りたいか?」と、ハンサム君が確認をしてきた。 なんだか悪い気もするが、急に予定を変更してきたのは向こうなのだし、遠慮なく帰ることにする。ハンサム君の父親…

サムライスタイル。

相談が終わると、ハンサム君が改まった表情で、僕に話をしにやってきた。 なんでも、帰る途中でテントを張り、もう1泊して夜と朝釣りをしていかないか、というものだった。 それは良い釣りのチャンスになるだろうが、もう僕は足が痛くてウェーダーを履く気…

歩いて帰ろう。

寒さで途中に目を覚ますこともなく、すぐに4時をになる。寒くないのは、考えてみれば当然なのだ。小屋が少しボロいというだけで、いつも寝ている環境と大差がないのだから。 朝マズメにもうひと勝負と思っていたが、なかなか一歩が踏み出せない。足の踵の傷…

魚をバラすための道具。

タイメンをリリースし終わると、キープしていたレノックを、ハンサム君の父親が料理し出した。 スープと焼いたものと2品も作ってくれたのだが、味付けが素晴らしく、どちらも絶品だった。結構サイズの良い魚ばかりで、メンバーでは食べきれないほどの量があ…

今夜が山だ。

小屋の前で火を起こしたり、停まる準備をしていると、山の中から馬を引き連れたモンゴル人スタッフがやってきた。馬にはいくらかの酒やキャンプ道具などが載せてあったが、ボートを回収して運ぶのが一番の役目らしかった。 焚き火の周りでくつろいでいると、…

パーティー。

「とにかく夜は寒くないように準備しよう」翌朝になり小遠征の支度をしていると、ルームメイトもハンサム君も繰り返し言ってくる。ダウンやヒートテックを準備して、濡れないようにパッキングする。 この時点では、今夜は夜釣りをしながら、ブルーシートを敷い…

24時間ぶり。

夕方4時に食堂に昼御飯を食べに行くと、おばさんが「あなた、久しぶりじゃない!大丈夫?」というような感じで声をかけてくる。昨日の夜御飯も朝も食べていないので、よくよく考えてみると24時間ぶりの食事だった。 おばさんは、頼まなくても、スープを何杯も…

灼熱のボウズ。

すっかり酔いもさめて、喉がカラカラになって目覚めた朝。「今日こそは昼間は釣りに行かないで、酒も飲み過ぎず、夕方の釣りに集中するのだ」と決心を固めながら、ベッドでゴロゴロとしていた。 しかし、ルームメイトが8時過ぎに起きて、ちょっと上流にフラ…

新しい国ができた、人口わずか12人。

酔い潰れてチャンスを逃すなど、かなり釣りに対して投げやりになってきたこのあたりで、このキャンプ地での暮らしぶりについて、少し説明しておこうと思う。 このキャンプ地には、寝室となる小屋がいくつか、食堂とシャワールームと洗面台がある建物、倉庫ら…

武士道とチャイニーズスープ。

もう身体が干からびてしまうほどの、無駄に体力を消耗しただけの釣りから帰ってきて、早速涼しい部屋の中で昼寝をしようと思ったが、屋外のベンチで行われていた他の部屋のメンバーの酒盛りに誘われて、ついつい乗ってしまう。 炎天下の下、ビールとウォッカ…

馬に乗って釣りに行くこと。

しっかりと睡眠をとって目覚めてみたものの、今日もルームメイトはなかなか起きない。起きたと思ったら、コーヒーを飲もうと言い出し、食堂へ。ついさっきまで、他の部屋の方々が飲み明かしていたらしく、テーブルの上には、酒の空瓶が散乱している。つまり…

夜釣りよ、今夜もありがとう。

「今日の夕方は釣りに行かないで、明日の朝早く釣りに行かないか?」昼寝を終えて、夜8時に夕食を終えた後、ルームメイトがそう提案してきた。 夕方の釣りとは言っても、釣れるのは暗くなった10時過ぎで、ほぼ夜釣りだ。夜釣りは、写真が撮りにくいし、日本で…