釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

釣り人たるもの、釣り場で子供が騒ごうが、観光客に邪魔をされようが、決して怒ってはいけない。

先日、日光の湯川で釣りをしていると、こんなことがありました。

日光は関東圏の小学生の旅行先として定番の場所なのですが、その旅行中の小学生達が、自然観察か何かのプログラムを行っているのか、大量に釣り場の横の遊歩道をワイワイガヤガヤ通るのです。

「こんにちはー!」と元気よく無限にあいさつされ続けたり、「何が釣れるんですか?」と聞かれ続けたり、落ち着かない状況になってきました。

ちょっと時間が経てば全員通り過ぎるだろうと思っていたのですが、そんなに甘い話ではなく、何時間も途絶えることなく小学生達が通ります

 

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ガイドのような人が\一緒に歩いているグループも結構あり、その人達が「あそこに釣り人がいますね! この川では…」と私を使って解説するものですから、なんだか自分が動物園の動物にでもなったような気分です。

もう移動もままならないので、このプレッシャーの中で釣れば釣りが上達するかもしれない、と思いながら、私は釣りを続けていました。

なんとか魚を掛けて
「やった! 見てるか少年少女諸君、これがカワマスだ!」と思いながら振り返ってみると、そんな瞬間に限って、ちょうど小学生達はいないのでした。

 

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さて、ここまでの極限状態ではなくても、釣りをしていると、場所によっては、子供が騒いでいたり、観光客が話しかけてきたり、ラフティングボートやカヌーが通過したり、沢登りの人にポイントで泳がれたり、釣りの邪魔となるようなことを、釣り人以外からされてしまうことが結構あります。

釣り人の中には、このような事に腹を立てる人もいるかもしれませんが、私は決して怒ってはいけないと思います。

そもそも、釣り場というものは私有地か釣り堀でもない限り、釣り人だけのものではありません。
これらの行為が邪魔だと言っても、それは一方的に釣り人の立場から言ったものであり、ただの釣り人のわがままでしかないと思います。

釣り人が川で釣りをする権利があるなら、同じように子供達には石を投げて遊ぶ権利があるでしょうし、観光客には「何が釣れるんですか?」と聞く権利があるはずです。

川では、釣りもカヌーも沢登りも同様に認められているのですから、釣り人が一方的に邪魔だとは言えないはずです。

 

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とは言っても、「最低限、他人に迷惑をかけないための気遣いくらいはしてほしい」と思う人もいるかもしれません。
しかし、釣りをしない人達は、釣り人には自分達のどんな行為が迷惑なのか、ということが分かっていないことがほとんどであり、それも無理に望むことはできないと思います。

ですから、誰に何をされようが、釣り人には怒る権利はないのではないでしょうか。
誰に何をされても、天候などと同じように、自分にはどうしようもないものだと思って釣りをするべきだと、私は思います。