釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

釣り人は、いつから釣れた魚のサイズを気にするようになるのか。

釣り人の皆さん、遠い昔の釣りを始めた頃のことをちょっと思い出してみてください。
その頃、釣れた魚のサイズを大きいとか小さいとか気にしていましたか?

ほとんどの人が、サイズなんて気にせずに、魚が釣れれば素直に喜び、純粋な感動に満ちた釣りをしていたのではないでしょうか。

 

私も、子供の頃は魚なんて滅多に釣れないような釣りをしていましたから、何でも魚が釣れれば大喜びで、サイズなんて贅沢なことについては考えることはありませんでした。
しばらく釣りをしない時期があり、大人になって釣りを再開しても、その価値観をまだ引きずっていたためか、どんな大きさの魚でも釣れるだけで嬉しかったですし、メジャーを持っていませんでしたし、釣った本人が満足して喜べるのなら釣りにおいて魚のサイズなんて関係ないと考えていました。

 

f:id:nyandaro:20200726114049j:plain

それがいつからか、魚のサイズを結構気にするようになってしまい、沢山釣っても大きな魚がいないとあまり喜べず、いつも自分の釣果に100%満足はできないでいるような状態になってしまいました。

 

どうしてこのような状態になってしまったのかと考えてみると、二つほど原因があると思います。

まずは、ある程度魚を沢山釣ってしまったからだと思います。
子供の頃から滅多に魚が釣れない状態だったので、釣れる魚一匹一匹に喜べていたのですが、これがそれなりに魚が頻繁に釣れるようになってしまうと、どうしたって人間は慣れてきてしまい、より大きな刺激や喜びを求めるようになるはずです。
これが、大きなサイズの魚だったのではないでしょうか。

 

それから、釣りを続けていくうちに、他人が釣った大きな魚や実際に泳いでいる大きな魚を目撃する機会が増えてきて、昔は自分の釣りとは縁のないものと思っていた大物が、現実的になってきてしまったことも原因かと考えられます。

子供の頃、テレビでしか見たことのなかったような大きな魚が、実際に自分が行ける釣り場に泳いでいるということを知ってしまったのです。
こうなってくると、人間は欲深いものですから、どうしたって釣ってみたくなってきますし、魚のサイズにこだわるようになってしまうはずです。

 

f:id:nyandaro:20200726114303j:plain

このように、私は、ある程度魚を沢山釣ってしまったことと、大きな魚が自分の手に届く範囲に実在することを知ってしまったことから、魚のサイズを気にするようになってしまったのだと思います。
釣り人の皆さんも、これと結構似た原因で、魚のサイズを気にするようになったというようなことはないでしょうか?

 

考えてみれば、明らかに魚のサイズを気にしていなかった頃の釣りの方が、ずっと釣りに行くのが楽しく、落ち着いて満たされた気持ちで釣り場に立っていられた気がします。

それが今では、常に焦燥感に追いかけられているような、落ち着かない釣りばかりになってしまいました。

そろそろあの頃の釣りに戻りたい気もするのですが、一度こちら側の欲深い釣りの世界に足を踏み入れてしまうと、なかなか戻るのは難しい気がしてなりません。