釣りにゃんだろう

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渓流釣りの源流ブームの影響。

昭和の後期くらいでしょうか、渓流釣りの世界では源流ブームのようなものがあったようです。
人が滅多に立ち入らないような源流に行くと、びっくりサイズのイワナがよく釣れるということで、沢山の人が山に挑み、そして大イワナを手にした時代があったようです。

 

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それでは、今でも源流に行けば、びっくりサイズのイワナが沢山釣れるか?と言うと、そうでもないのではないでしょうか。

川の環境の悪化や、人が立ち入りやすくなったなどの理由で、昔ほど夢のある源流はなくなってきていると思います。
そして何より、源流の大イワナが減ったのは、この昔の源流ブームの影響も大きかったのではないかと、私は思います。

 

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源流ブームの当時は、大イワナが釣れたらキープする人がほとんどだったはずです。
源流は川が小さく元々魚が沢山棲める環境ではないでしょうから、そうやってどんどん魚が抜かれていくだけでも大打撃を受けたはずです。

しばらく人が入らなくなれば、ある程度は資源が回復するものでしょうが、大イワナば

かり持ち帰られてしまったため、大型に育ちやすい遺伝子を持っていた魚達があまり残っておらず、以前ほどは大きな魚は出現しにくくなってしまったはずです。

そんなわけで、沢山の人がこぞって源流という狭い釣り場に行き、大きな魚を持って帰ってしまったのは、もう取り返しがつかないほどの大失敗だったと言えるのではないでしょうか?

 

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こんな風に、釣りというものは、後先考えずにやってしまうと、取り返しがつかなくなるほど自然に影響を与えてしまうことがあると思います。
ですから、釣り人はもう少し頭を働かせて釣りをしなくてはいけないと思います。

そうは言っても、「釣った後の事なんて知ったことか」と思っている釣り人も多そうですから、なかなか難しいことかもしれませんがね。