釣りにゃんだろう

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釣れるサイズは選べるか。

釣った魚をさらに生き餌に使ったり、食べて美味しい手頃なサイズが欲しいといった特殊なケースを除けば、釣り人は基本的にはより大きい魚を釣りたがるものです。

小さな魚が掛かってしまうと、そのせいでポイントが荒れてしまい大きな魚が釣れなくなってしまうようなことがありますから、明らかに狙いよりも小さい魚が釣れるのは、できる限り避けたいところでしょう。

それでは、小さい魚が釣れるのを避けるように、釣れる魚のサイズを選べるのかどうか、今回は考えてみたいと思います。


フックやルアーやフライを大きくすれば、小さい魚は釣れないはずだが…

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小さい魚が釣れないように釣りをするにはどうすればよいかと考えた時に、単純に考えてみれば、とりあえず答えは簡単に見つかります。

餌釣りの釣り針や、ルアー本体やフック、フライのサイズを大きくすれば、物理的に小さな魚が食いつけなくなり、フッキングしてしまうのを避けられるはずです。

そして、これはある程度効果のあることでしょう。
実際にバカデカイルアーを使ってみたりすれば、小さな魚は釣れにくくなり、大きな魚に的を絞って釣りができるはずです。

しかし、この効果は、あくまである程度限定的だと、私は思います。

実際に釣りをしていると、ちょっと信じられないような小さなサイズの魚が、大きなフックに食いついてきてしまうことは、結構あるものです。
しかも、そのような時には、魚体に対してあまりにフックが大きい状態であり、魚が著しく傷ついてしまうことが多く、罪悪感に苛まれることが少なくありません。

 

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さらに、ある程度釣れるサイズが選べたとしても、大きな魚も釣れなくなる可能性もあります。
大きな魚でも、小さなルアーやフライでしか釣れないという状況はいくらでもあるわけで、そこで大きなものばかり使っていたら、小さな魚だけでなく大きな魚を釣るチャンスも逃がすことになるはずだからです。

他にも釣れる魚のサイズを選ぶためには、場所や時期を選んだり、釣り方を変えるなどの方法も考えられますが、これらもどうしたって不確実なもので、どんな大きさの魚が釣れるかは、厳密には選べないものでしょう。

 

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このように考えてみると、無理に釣れる魚のサイズを選ぼうとしても、効果は限定的ですし、あまり良いことはない気がしてきます。
「ちょっと小物は掛かりにくいかな」くらいの調整に留めておき、多少は小さな魚が釣れてしまうのは諦めるのが得策なのかもしれませんね。