ウェーディングシューズやブーツフットのウェーダーには、ソールがフェルト製のものと、ラジアルという硬質の樹脂製のものがあります。
ラジアル底のものには、ビブラム社製のものが広く採用されていて、ある程度の値段のするものから選ぶとなると、ソールはフェルトかビブラムかの２択になることも多いです。
これらには、どのような違いがあり、どのように選べば良いのか、今回は実際に釣り歩く観点から考えてみたいと思います。
フェルトとラジアルの特徴と向いている場面。
フェルトとラジアルでは、滑りやすい環境が違います。
濡れた岩や石底の川の中などは、圧倒的にフェルトの方が滑りにくいです。
高価なビブラムソールのものでも、ラジアル底ではどうしてもフェルトには負けますし、岩に苔などが付いていたらツルツル滑ります。
一方で、倒木や落ち葉や土など地上の場面では、フェルトは滑りやすくなり、すぐに目詰まりしたりすることがあります。
こういった場面では、ラジアル底の方がずっと歩きやすいです。
フェルトとラジアルの使い分け方。
以上のような点を考えて、私はこのように使い分けるべきではないかと考えています。
水中や岩や石の上を歩く時間が長い場合はフェルト、林道や森など土の上を歩く時間が長い場合はラジアルといった具合です。
使い分けるのが面倒な場合には、ラジアル底にクリーツと呼ばれるスパイクのような物を底に打ち付けると、やや川で滑りにくくなるようですが、それでもフェルトには負けると思います。
地上で滑って転ぶのと、川の中で滑って転ぶのでは、どちらかと言えば、川の中の方が危険は大きいはずですから、もしどちらか一つしか買えないとすれば、とりあえずはフェルト底の方が良いのではないかと、私は思っています。
ウェーディングシューズやウェーダーを選ぶ時には、自分がどういった環境でどのような釣りをするのか考えて、危険の少ないものを選びたいものですね。
