「○○さんは釣りが趣味で、プロ級の腕前だそうです」なんてナレーションで、テレビなどで人物を紹介しているのを見かけることがあります。
そんな場面を見かける度に、私は「プロ級の腕前」とはどういうことなんだろうか?と考えこんでしまいます。
問題となってくるのは、「プロ級」のプロの部分です。
釣りのプロって、何なんでしょうか?
近頃はプロを名乗っている人も沢山いるようですが、果たして本当にプロなのでしょうか。
プロと名乗るからには、釣りオンリーで生計を立てて暮らしているのが最低条件なはずですが、本当にそういった人ばかりなのでしょうか。
実際には、そんな人は数えるほどしかいないのではないでしょうか。
釣りのプロといっても、他の仕事をしているとか、ろくに働かなくても良いほどお金を持っているとか、実際にはそんな人ばかりだと思います。
ですから、「プロ級の腕前」と言っても、本当の意味でのプロは存在しないことが多く、正確に言うには「自称プロにも負けない腕前」とでも言うしかないのではないでしょうか。
こんなことを言っていると、視聴者にはわけがわからなくなるだけでしょうから、釣りの腕前をプロにたとえることは諦めるべきだと私は思います。
まあ、こんな細かいことまで気にしている人はあまりいないでしょうから、釣りが上手なんですよと言いたいがために、適当にプロ級の腕前と言ってしまっても問題ないのかもしれませんが、ちょっとおかしな表現だと釣り人なら思ってもおかしくないのではないでしょうかね。