ロックフィッシュなどと呼ばれる根魚をルアーで釣るのは、なかなか根強い人気があります。
よく引くし、食べても美味しいし、ハマる人が多いのも納得の釣りです。
しかし、この釣りがあまり流行してしまうのは、いかがなものかと私は思います。
根魚は釣ってはいけない？
いわゆる根魚というタイプの魚は、非常に定着性が強い魚です。
もし、こういった魚を釣りまくって持って帰ってしまうと、他の場所からなかなか魚がやってこないので、その場所では絶滅状態になってしまいます。
昔はよく釣れたのに、釣り人が増えたら全然釣れなくなってしまったという経験をしたことのある方も、沢山いるのではないでしょうか。
このように根魚は、釣りの影響を受けやすいタイプの魚であり、自然環境のことを考えたら、あまり釣ってはいけないものなのかもしれません。
ソイ釣り。
とは言え、私は子供の頃、たまにソイ釣りをしていました。
たまにシーバス釣りをする河口に堤防があったのですが、当然シーバスなど釣れないので、飽きてきたら堤防の切れ目にワームを落とし込みます、するとほぼ100%ソイが釣れるので何度も癒されたものです。
その場所では、年に数回しか釣りをせず、私は魚を毎回逃がしていましたし、他にソイを釣っている人は見たこともなかったので、何年たっても、いつでも変わらずソイは釣れました。
このように、それほど頻度が高くなかったり、釣り人が多くなければ、根魚を釣っても全く問題はないはずです。
しかし、世の中には、このような釣り人の少ない場所ばかりではありません。
一人一人が少しづつしか釣らず、あまり持ち帰らなかったとしても、ひっきりなしに釣り人が来るような場所なら、根魚に対する影響は大きくなり、絶滅してしまうのではないでしょうか。
同じようなことは、他の釣りにも言えるかもしれません。
エギングというものが大流行した結果、地域と場所によってはイカが減って釣れなくなったと言われています。
これも、その岸周辺にいるイカを、沢山釣り人が来たため釣り切ってしまったからかもしれません。
このように「根魚を釣ってはいけないのではないか」という問題について考えてみると、この国では魚資源に対して、いかんせん釣り人が多すぎるのではないかと思えてきます。
そして、そのような環境なのに、釣り具メーカーが物を売るために、特定のジャンルの釣りを流行らすので、その釣りに釣り人が一気に集中して、魚が釣り切られてしまうことがあるのかもしれません。
釣れなくなったら、釣り具メーカーは次のジャンルの釣りを流行らすわけですが、このようなことを続ければ、いつかは釣る魚が居なくなってしまうかもしれません。
釣り人は、安易に流行に飛び付かず、自分の釣りが環境に与える影響を考え、節度のある釣りを心がけるべきかもしれません。
