釣りにゃんだろう

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ルアーやフライは、餌が要らない釣り。

1970年代くらいの古いルアーフィッシングの本に、「餌のいらない新時代の釣り」というような副題がついているのを見かけたことがあります。

現代になって、この言葉を見てみると、「そんなこと当たり前だろ」と思いますし、「新時代という言葉に今では古さを感じるわ」とも思ってしまいます。

しかし、逆に考えてみれば、こんな副題がついてしまうほど、当時は「釣りに餌が必要ない」ということが、かなり珍しく驚くべきことだったのではないでしょうか。

 

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日本にも、古くから毛鉤や疑似針やエギを使った餌の要らない釣りはあったものの、それらの釣りはややメインストリームから外れた存在であり、釣りに行くには餌を用意する必要があるのが当たり前だったはずです。

それが今ではどうでしょうか、釣りに行く前に餌を買ったり自力で調達する必要がない人が、いくらでもいるでしょう。

私も、釣り餌というもの買ったことがありません。
子供の頃、多少は餌釣りをしていましたが、餌は掘って採ったり、友達にちょっと分けてもらったりしていました。買うとしても食パン程度で、釣り餌と呼べるほどの物でもありませんでした。
ですから、釣り具屋で釣り餌というものを買ったことがないですし、このまま行くと一生買うことがなく人生を終えそうです。

 

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おそらく、私と同じように、釣りはするけれども釣り餌を買ったことがない、という人は沢山いるのではないでしょうか。

こんなことは、昔では考えられなかったようなことであり、やはりルアーやフライの釣りの大きな魅力だったのだと思います。

毎回釣りに行く前に釣り具屋やホームセンターに行き、釣り餌を買わなければならないなら、私はめんどくさくて今ほど釣りをしなかったかもしれません。

私の古い友人に波止に餌釣りに行くのが好きな人がいましたが、よく「明日釣りに行こうかな~」と言っていたのに、「餌を買い行くのがめんどくさいし、お金がもったいないからやめた」と釣りに行くのを中止していました。

 

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これだけ、餌を調達する必要があるということは、釣りをする上でそこそこの障害となっていたのです。

ですから、普段からやっている人達は気づいていないものの、ルアーフィッシングやフライフィッシングは「餌を用意することなく、いつでも思い立った時に釣りに行ける」ということは、冷静に考えてみれば、かなり凄いことなのでしょう。

今度から釣りに行く時は、餌を買いに行かなくてよくて良かったな~と、一度考えて、ルアーやフライフィッシングのありがたさを感じてみようと思う今日この頃です。