釣りにゃんだろう

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釣りを、いきなりルアーやフライから始めると難しいかもしれない。

近頃、釣りを始めたいと思っている人が増えているという噂がありますが、今の時代ですから、いきなりルアーフィッシングやフライフィッシングから釣りを始めようと考える人も多いかもしれません。
私は、このような釣りの始め方は、ちょっとあまりお薦めできないかもなぁ、と思ってしまいます。

 

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昔は、大半の子供達の身近な場所に野山や海があり、そういった環境の中で遊ぶうちに、ちょっと釣りを始めてみるというのが、釣りを始める定番パターンだったはずです。
子供ですから、当然あまりお金の掛からないような小物の餌釣りから始める人が多かったはずです。

しかし、現代では子供の頃から自然に触れあって育つ人は減っており、テレビやパソコンやスマホの画面越しに見かけた「釣り」というものに興味を持って始めるというパターンが多くなっているはずです。
こうなってくると、餌が必要なくちょっとカッコ良く見えるルアーやフライの釣りから始めてみたいと思う人も、一定数はいるはずです。

このような人達には、ちょっとした棘の道が待ち受けています。


基本的に釣れません。

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ルアーやフライの釣りというものは、餌ではなく偽物を使うわけですから、基本的には餌釣りよりも釣れません。(稀に餌釣りに勝つ状況もありますが、初心者には難しいでしょう。)

それから、対象魚もある程度大きな魚であることが多く、小魚のようにウジャウジャいる魚ではないため、餌の小物釣りよりも釣れる確率は格段に低くなります。

そもそも釣りというもの自体も、釣りをしたことがない人達が思っているよりも、ずっと魚が釣れないものですが、それに輪をかけてルアーやフライの釣りという物は、なかなか魚が釣れないと思います。

 

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管理釣り場のような釣り堀的な場所なら、ある程度魚は釣れるかもしれませんが、いきなり海や川や湖に行き、ルアーやフライ釣りを始めてみると、何も釣れないことの連続になりかねません。
この時点で、諦めて釣りを止めてしまう人がいるのではないでしょうか。

それから、運良く魚がルアーやフライに食いついてきたとしても、魚を釣った経験がない人は、どうアワセるか、どう魚をいなすか、どう魚を取り込むか、という方法を体験したことがないわけですから、失敗して千歳一遇のチャンスを逃しかねません。

これで悔しくなって自分で勉強するような人なら長続きするかもしれませんが、釣りが嫌になってしまう人もいるのではないでしょうか。

 

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ですから、釣りを始めるなら、魚が釣れる確率の高い餌釣りをまずはやってみて、アタリをとるとか、アワセるとか、魚をいなすといった釣りの基本的な動作を、何度か失敗しながら覚えた方が良いと思います。
そうするうちに、魚が釣れるという感動も自然に体験できるわけすし、それにハマりやすい人なら、もう釣りの虜になっているかもしれません。

自分のやってみたい釣りをしてみるのは、そうなってからでも遅くはないはずです。
いきなり欲張らずに、まずは海でも川でも湖でも、魚の沢山釣れるチャンスのある小物の餌釣りから始めてみた方が、釣りの基本を覚えられたり、釣りの魅力に触れられる可能性は、ずっと高いと思います。