ミッチェル410は、ミッチェル300のハイギアバージョンです。
このリールは、70年代後半フランス製のものかと思われます。
この年代のものは、410Aという名前で、モデル名に謎の記号Aが付いていますが、410と変わらないものです。
ガリガリした巻き心地で、見た目がカッコいいリールだぜ。
基本的構造は、ミッチェル300と変わらないようですので、どのようなリールか知りたい方は、まずはこちらをご参照ください。
ここでは、古いミッチェル300と、このミッチェル410の違いについてなどを見ていきたいと思います。
スカイブルー。
70年代後半のミッチェルのハイスピードモデルに見られた、独特な薄めのブルーのボディカラーをしています。
ミッチェル408のこのカラーのモデルは結構有名ですが、410もこのカラーだったのですね。
このカラーは、通称「スカイブルー」と呼ばれていて、生産された期間の短いレアカラーです。
しかし、色がレアだからといって、良いリールかというと、どうもそうでもないようです。
この時期は、ミッチェル社がだいぶ危なかった時期のようで、品質に黄色信号が電灯し始めていた頃のもののようです。
古い300と外観を比べても、モデル銘が刻印からバッチに変更されたりと、コストダウンが計られています。
脚も角ばった形になるなど、ボディの形状も、微妙に安っぽく変わっています。
そして、実際にハンドルを回してみても、新しい世代の410の方が、ガリガリ感が凄いです。
これは、コンディションによる違いかもしれませんし、そもそも時計のように内部がギアだらけのリールなので、どちらもヒドイものなのですが、それにしても差があります。
ギアの材質なども、安いものに変わっている可能性も否めません。
便利なハイスピード。
回し心地は古い300より悪いですが、実釣場面では、この410の方がずっと快適です。
やはりミッチェル300の巻き取り速度は、釣りの調子が狂うくらいゆったりしていて、ハイスピードタイプの410の方が扱いやすく、魚も釣り易いです。
ハイギアと言っても、現代のリールのノーマルギアくらいのものでしょうが、普通に釣りをするには、ちょうど良い感じです。
もしも、ミッチェル300とミッチェル410のどちらを買うか悩んでいる方がいたら、私は410をお薦めします。(そんな人は居るわけないか)
それから、その場合は、このスカイブルーの年代のものではなく、ボディがダークブルーの古い世代の物を選んだ方が、品質は良いのではないかと思います。
とは言っても、私はこのカラーがとても気に入ってますし、問題なく使えているので、このリールに出会ったのも何かの縁、死ぬまでこのリールに魚の引きを感じ続けさせてあげたいと思います。
今時のリールと違って、それくらいの耐久性は、充分にあるものですから。
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