釣りにゃんだろう

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釣り雑誌の釣果がショボいはなぜか。

私は、釣り雑誌というものは、基本的に要らないものだと思っています。

内容の半分以上が商品の宣伝のようなものですし、解説されている技術やうんちくも胡散臭く、実際に魚を釣るためには不要なことばかりだからです。

ですから、あまり買うことはないのですが、時間潰し用のために、古本屋で売られているものは買うことは、稀にあります。

そして、そういったものをパラパラとめくっていて、いつも思うのです。
ほとんどショボい魚しか釣れていない。


そこら辺の無名の釣り人の方が、ずっと魚を釣っている。

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釣り雑誌では、メーカー関係の人やプロというような有名な釣り人が釣りをしていることが多いですが、正直微妙な釣果であることが少なくありません。

綺麗な写真や大袈裟な言葉で誤魔化されがちですが、「雑誌の記事にするほどのことなのかな?」「活きエサに使うのかな?」と思えるほど、明らかに釣果がショボいことが多すぎます。
そこら辺の釣り場にいる無名の釣り人達の釣果の方が、数も大きさもずっと上回っている気がします。

 

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今はSNSなどで、簡単に一般人の釣り人の釣果が分かる時代ですから、調べてみればすぐに分かることでしょう。

釣りを仕事にしていたり、名の知られているような人達が釣りをするのに、一般人よりも魚が釣れないとは、なんとも不思議なものです。


様々な制約があるはず。

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このように釣り雑誌の釣果がショボいことが多いのは、雑誌というものの仕組み上、仕方のないことなのかもしれません。

まず、取材をして記事を書くにしても、2日程度の限られた期間しかとれないことがほとんどでしょう。
これでは、魚を釣るのがやっとなんてこともあるくらい、釣りをするにはあまりに短い日数だと思います。

また発売日との兼ね合いで、ベストシーズンに取材できないこともあるかもしれません。
こういった制約も、釣りには不利に働くものでしょう。

 

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それから、釣りをする人側の問題もあります。
本当にその釣り場に精通していて、釣りまくっているような人は、まず雑誌には出てくれないはずです。

そういった本当に釣りが上手で、釣りが著しく好きな人々は、自分が釣りをするのに忙しく、他人に紹介することには興味はないはずです。
それから、名前を伏せたとしても、釣り場を不特定多数の人が目にする雑誌に掲載されるのは絶対に嫌でしょうから、雑誌などの関係者には、ポイントなどを教えてくれるはずはないでしょう。

かくして、雑誌に出てくるような人は、メーカーの関係者や、「雑誌に出たい」と思うようなミーハーでライトなレベルの釣り人だけで、本当に魚を釣りまくっているような達人レベルの人は、ひっそりと自分の釣りの世界に生きているはずです。


もう騙せない。

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このような様々な制約の結果、釣り雑誌の釣果はショボくなっているのだと思います。

以前までなら、これでも日頃あまり魚を釣っていない人々からは、「釣れるんだ、凄いな」と思ってもらえたかもしれません。
そう思う人が居れば、その記事で紹介した商品が売れたりすることもあったかもしれません。

しかし、現在では、先程述べたようにネットやSNSを調べてみれば、雑誌の記事よりも、ずっと凄い魚が釣れている様子が、誰にでも簡単に見られてしまう時代です。

 

そこら辺の釣り人が、他の物を使って、もっと凄い釣果を上げていることが誰にでも分かってしまうのでは、釣り雑誌の記事では物の宣伝にならないでしょうし、宣伝にウェイトを置いていることが多い釣り雑誌は、存在意義を失うことになります。

近頃は、釣り雑誌というものが数を減らしていますが、その原因はこういったところにもあるのかもしれませんね。