アブのリフレックスという、スピナーがあります。
メップスやブレットンといった、定番スピナーとは、ちょっと違った形をしていますが、その実力は負けていないものだと思います。
アブのリフレックスは、茄子型重りを細長くしたようなウェイト部分に波型の凹みがあるブレードとフェザーフックという構成でできています。
サイズは、4グラムから18グラムまであり、その気になればこのルアーだけで、かなりの種類の魚を釣ることができそうです。
私は、このルアーとは、ヘビーなタックルでもキャストしやすい大型のスピナーを探していて、出会いました。
モンゴルの川で、スピナーは魚種を問わずとてもよく釣れるルアーなのですが、タイメンを釣るようなヘビーなタックルで投げやすい重めのものは、あまり売っていません。
そんな中で、このリフレックスなら18グラムとかなり重いものがあり、現在はどうか分かりませんが、数年前までは取り扱っているウェブショップなどもあり、おまけに値段も安く、最高のものだったのです。
しかし、ただ一つ問題があり、それは取り付けられているフックが、トレブルフックのフェザーフックということでした。
モンゴルの川では、トレブルフックでタイメンを釣ることは法律で禁じられています。
それでなくても、そもそも私はトレブルフックでは魚を釣らない人間なので、交換する必要があったのです。
しかし、スピナーのフックというものは、スプリットリングを介してではなく、ワイヤーのループにフックが直接取り付けられていることがほとんどです。
このルアーもそうだったので、大きなペンチでフックのアイを渾身の力を込めて切り、ようやくフックを外すことができました。
換わりにつけるシングルフックは通常のシングルフックで良い気もしますが、やはり元々が毛のついたフックだったので、そういったフックの方が見た目が良い気がします。
たまたま釣り具屋で飾りのついたサーモン・トラウト用の大きなシングルフックが売っていたのを見つけたので、それをスプリットリングを介して取り付け、ようやく使える状態になりました。
安かったわりには、フックを交換したりして、余計なお金がかかった気がします。
それに、ちょっとフックを外すのが、面倒だった気もします。
しかし、釣りという趣味において、こうして釣果に期待しながら地道に準備をする時間も、結構楽しいのではないでしょうか。
かくして、私のリフレックスのセットアップが完了し、モンゴルの川で投げてみたのですが、大きなレノックが入れ食いになりました。
やっぱりあまりスレていない川の魚に対しては、スピナーは凄いなと実感させられましたが、肝心のタイメンは釣れませんでした。ちょっと留守にでもしていたのでしょうか。
メップスの3番なんかでタイメンが釣れたことはあるので、結構スピナーは有効なルアーだと思うのですが。
このように外国なんて遠くまで行かなくても、このルアーは北海道でも昔から人気があるそうです。
ニジマスやアメマスが釣れるのはもちろんのこと、川のサクラマス狙いの定番でもあるらしいです。(釣ったら違法やろ!)
そういえば、本州のサクラマス釣りでは、スピナーを投げる人がいるとは、あまり聞いたことがありません。
同じ魚なのですし、本州のサクラマスにもリフレックスが効くなんて可能性もあるのではないでしょうか。
ミノープラグなんかに比べれば、ずっと安いものですし、いくつか買っておいても損はないかもしれませんよ。
周りの人があれこれやって釣れない中で、リフレックスをドボンと投げて、沈めてから巻いてくるだけで爆釣なんてこともあるかもしれません。