釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

ジャパンフィッシングショーに行かない釣り人、行く釣り人。

あけましておめでとうございます。
年も明けまして、もうじきパシフィコ横浜で、ジャパンフィッシングショーなる大イベントが開催されますね。

フィッシングショーは日本最大級の釣りのイベントですから、釣りキチの私も当然行く…

行くわけもなく、近寄りたくもありません。

 

このブログを見られている方々の中にも、おそらくフィッシングショーに行く人は、一人もおられないのではないでしょうか。

世の中には、フィッシングショーに行く釣り人と、行かない釣り人の、二種類が居ると思うのです。
その辺りについて、今日は少し考えてみましょう。

 


フィッシングショーには行かない釣り人も、かなり居る。

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私は、今から20数年前の小学生の頃、まだフィッシングショーという名前ではなかった時代に、一度だけ横浜に行ったことがありますが、それ以来は近づいたこともありません。

その時は、去年タバコを湖に投げ捨てて、大ブレークした田辺の話を聞いた記憶がありますが、それ以外は特に何も覚えていないですし、あまり面白くなかった印象があります。

なぜ少年であった私には、特に面白くなかったのかというと、自分の釣りの世界とは、ほとんど関係のないような展示ばかりだったからです。

 

 

フィッシングショーは、有名メーカーの新製品の展示がメインです。
そんなにお金も持っていない小学生にとっては、まず買う機会のない物ばかりです。

リールはダイワの一番安い物、竿は聞いたこともないメーカーの物、ルアーはワゴンに入っている謎の物、というのが基本的な釣りのスタイルでしたから、フィッシングショーに並んでいる物とは、ほぼ接点がない釣りをしていたのです。

ですから、いくら展示を回っても、いくら有名な釣り人に製品のアピールをされても、自分の釣りに役立つような情報もなく、つまらないものだったのです。

 

 


時は流れて、私もおっさんになり、その気になれば、フィッシングショーに並んでいるような製品を買えるようになりました。
しかし、今でもフィッシングショーには興味が湧きませんし、行くつもりもありません。

それは、子供の頃とはまた違う意味で、フィッシングショーの釣りの世界と自分の釣り世界は、全く違うものとなっているからです。

 

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1969年製のワイヤーガイドのロッドでも、良い釣りはできるのですから…

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お金をある程度持っているようになっても、古い釣り具や定番商品を使う私の釣りにおいては、フィッシングショーに並んでいるような物は、まず必要とされていません。
むしろ、ああいった物を使って釣っても満足感は得られず、恥ずかしささえ覚えます。

ですから、フィッシングショーに行く気はありませんし、どこかバカにしたような目で毎年のように駅に掲示される宣伝などを眺めています。

 

 

このブログを見るような方々も、おそらく私と同じようにフィッシングショーには興味がなく、行きもしない種類の方ばかりなのではないのでしょうか。

自分の頭で考えて、自分の釣りをして、自分の釣りに必要なものは自分が知っている方ばかりでしょう。

そういった種類の釣り人には、物を売るための宣伝でしかないフィッシングショーには興味がなく、永遠に行くこともないはずです。

決して多数派ではないでしょうが、世の中にはそういった種類の釣り人も、私とあなただけではなく、かなりの数が居るのでしょう。

 

 

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以前、海外のトラウト系の釣りガイド会社の社長が、「去年はフィッシングショーに出展したぜ!」と嬉しそうに語ってきました。
彼にしてみれば、釣り具大国の日本の最大級のイベントに出展したのですから、それなりに誇らしく、効果も期待していたのでしょう。

 

しかし、私は「こういった釣りをする人は、フィッシングショーにはあまり行かないから意味が無いし、どうせなら、小さくてもサンスイやつるやのような、富裕層の来る釣り具屋のイベントに出展した方が、ずっと効果があるのではないか」と思いました。

彼が、あまりに嬉しそうにしていたのでその時はそう言えませんでしたが、案の定、あまり出展した効果はなかったようです。

このように、一部の釣り人達にとっては、フィッシングショーは興味がなく行く機会もないものなのです。

 

 


フィッシングショーに行くのはどんな人?

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では、フィッシングショーに行く何万人もの釣り人は、いったいどんな釣り人達なのでしょうか。


新製品の釣り具に興味があるという人が、大半でしょう。
色々な製品を見て触って、購入を検討したりして、一日過ごせるような人達でしょう。

そのようにして一日を楽しめるということは、釣り具メーカーの言うことをある程度信じていて、頻繁に製品を購入する人々なのでしょう。

そのような人々は、フィッシングショーに行かない人種側から見れば、とても滑稽に見えます。

 

メーカーに言われたことをバカ正直に信じ騙されて、魚を釣るためには実際にはそれほど必要もないようなバカ高い物を、次から次へと買わされている。
端的に言うと、知能レベルの低い人々のように見えます。

言われてみれば、Youtubeなどでフィッシングショーの客層を見てみると、外見からしてもヤンキーみたいな人々が多く、あまりお利口そうには見えませんね。

それに対して、長年潰れることなく釣り具を安定して売り続けている大手メーカーのダイワやシマノの人達は、それなりに勉強のできる人々です。

 

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こう考えてみると、フィッシングショーというのは、頭の良い人々が、バカな人々を上手いこと騙して引っ掛けて、物を欲しがらさせるという、釣り堀のような場所なのかもしれません。
言ってしまえば、資本主義社会の縮図のような場所でもあるのです。
フィッシングショーというのはなんとも滑稽な場所で、それに行く人々もなんとも滑稽ではありませんか。


さあ、もしもここまで読んだ方の中に、フィッシングショーに行く人が居たら、ここまで言われると、ちょっと恥ずかしくなってきたりもしませんか?

気分を害したのなら申し訳ありませんが、これは事実ではあると思うので、これを機会に今一度自分の行動を振り返ってみてはいかがでしょうか。

 

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まあ、フィッシングショーに行くような人々には、これだけの量の文章を読んだり理解したりすることは不可能だと思うので、そんな心配は不要でしょうが。

フィッシングショーに行かない我々は、今年も自分の釣りをして、自分の釣りを楽しみ、喧騒を逃れて感動を味わうような釣りをしていこうではありませんか。

今年一年の皆様の好釣とご健康をお祈りいたします。