サクラマスみたいな口が弱い魚を釣る時や、とても大きな魚が掛かりラインの強度に余裕がない時には、無理なファイトは禁物です。
ある程度、魚を走らせて、じっくり弱らせてから寄せた方が、失敗がないはずです。
しかし、このように「無理せずじっくりと勝負する」ことと、「自由に魚を走らせる」のは、全く別の話だと思います。
魚を泳がせるにしても、ユルユルにラインを出し続けて自由に走らせたら、どこまでも魚は泳いでいってしまい、川なら流れに乗ってしまい回収不能になってしまうはずです。
魚を走らせるにしても、適度なプレッシャーを与え続けるべきでしょうし、魚が暴れない程度にじんわり寄せてくるべきでしょう。
たまに、大きな川で釣りをしていると、大物が掛かって、ルアーフィッシングだったら100メートル以上もラインを出されて逃げられたとか、フライフィッシングだったらバッキングラインまで全部引き出されて逃げられたとかいった話をする人がいます。
その話が本当だとするならば、あまりに魚を自由に走らせ過ぎでしょう。
2メートルくらいのサメが掛かったとかなら分からない話でもないですが、イトウとかニジマスとかサクラマスなんかの魚で、そんなに走らせてしまうのは、どう考えてもおかしいと思います。
そういった話をする人は、かなりおかしな釣り方をしているとしか思えませんから、あまり信用しない方が良いのではないでしょうか。