釣りにゃんだろう

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洪水の後でも魚は意外と残っているが…

雨が降ったことによる川の水位の上昇は、釣りには好影響を与えることが多いです。
適度な濁りが魚の警戒心を解いたり、水位が増えたことで魚が動いたり、エサとなる流下物が増えて活性が高くなったりと、雨後には魚が釣れやすくなる要素はたっぷりあります。

ただし、それは適度な量の雨の話であって、豪雨が降って洪水レベルの増水となってしまうと、さすがにちょっと困ったことになります。

 

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川から水が溢れかけていたり、本当に洪水になっている状態を見ると、「これでは魚は流されてしまって、もう当分釣りにはならないのではないか」と心配になってしまうものです。

ところが、水が引いて少したってから釣りをしてみると、意外にも魚は川に残っていることに気がつきます。
大きく下流に流されてしまう魚もいるのでしょうが、意外と魚は上手く流れの緩い場所に避難できているようで、少なくとも「魚が全滅」みたいな状態にはなってはいないのです。
何かの稚魚である数センチ程度の魚の群でさえ見かけることがあり、なかなか魚はたくましいものなのだと気づかされます。

ですから、洪水レベルの増水が起きても、しっかり水が引けばそれなりには釣りはできそうだと言えそうです。

 

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ただし、一つ気になることとして、魚はそれなりに残っていても、水棲昆虫は激減していそうであるということがあります。
大増水で石や岩がゴロゴロ流され転がされ、さらに泥を被ったりすると、やはりかなりの水棲昆虫は流されてしまうのではないでしょうか。

これらをエサにしている魚も多いですから、魚は川に残っていたとしても、エサ不足に陥る可能性があると思います。
実際に洪水の後に川で釣った魚は、妙に痩せていることがありました。

 

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長い時間が経てば自然の力でまたエサと魚の数のバランスのとれた状態に戻るのでしょうか、急には水棲昆虫の数は回復しないでしょうから、当分は魚達にとっては悪い環境が続きそうです。

ですから、大水で魚が全て流さるわけではないにしても、魚の栄養状態が悪くなったり、数が減ったりと、中長期的にジワジワと釣りに影響が出てくるのかもしれません。