ネットでよく見かける釣りの質問として、「○×釣りをしたいんですが、リールは何番を使えばいいですか?」というリールのサイズに関するものがあります。
こういうものを見かける度に、世の中にはどれだけ頭の悪い人がいるのだろうかと、私はため息をついてしまいます。
それを考えるのが釣りでしょう。
何か釣りたい魚がいるのだったら、それに必要なラインの太さと量と巻き取り速度を考えれば、自然と必要なリールのサイズは分かるはずです。
それは、誰かに決めてもらうものではなく、自分で考えて決めるものです。
場合によっては、それが他の人の使っているリールよりも大きかったり小さかったりするかもしれませんが、あなたが考えたサイズがあなたの釣りでは正解なのですから、別に気にする必要はありません。
こういったことを自分で考えることが、「釣りをする」ということなのです。
他人に聞かないとリールのサイズを決めることができないのなら、それは「釣りをさせられている」のでしかないと思います。
釣り雑誌やテレビなどには、いちいち使用したタックルが表示されることが多いですが、あれは宣伝のための表示であり、必ずしも似たような物を使わなくてはいけないわけではありません。
参考程度にするのは良いかもしれませんが、どんなタックルを使って釣るかは自分で決めるべきであり、それこそが自分にとっての適正なタックルなのだと思います。
このように考えてみると、リールのサイズを他人に聞くという行為は、自分がろくに考えて釣りをしていませんと、自ら言いふらしているようなもので、とても恥ずかしい行為だと思います。
初心者なら仕方ないかもしれませんが、ある程度釣りをしているのにリールのサイズ一つさえも自分で決められないなんて、あまりに思考力が無さすぎるのではないかと、私は心配になってしまっています。