釣りにゃんだろう

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釣り人は自然を知らない。

以前、ザウルスというルアーメーカーをやっていた方が、北海道の天塩川でイトウを釣る映像を知人から見せられたことがあるのですが、二人で大笑いしてしまう場面がありました。

おそらく、その方はすでにお亡くなりになっていると思うので、故人を悪く言うのはちょっと申し訳ない気もしますが、あまりにもバカげた発言をしていたからです。

伐採されまくった川原の横にちょっと植えられた植林のような場所に立ち、「どうですか?この北海道の雄大な森」みたいなことを言っていたのです。

 

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もう誰の目に見ても、そこは自然の森ではありませんでしたし、見事に自然が破壊された跡でした。
本来なら「これだけ開発が進みスダボロだか、なんとかまだ魚は釣れる」と言うべきような場所でした。
しかし、皮肉をこめているようでもなく、本気で言っているようでした。

 

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こんな発言をしてしまうということは、この人はおそらく自然の植生といったものを全く分かっていない人だったのだと思います。
現代の都会の人によく見られるような、「とりあえず木が植わっていれば自然」と思ってしまうような、なんちゃってアウトドア人の一人だったのでしょう。

こんなバカげた発言をしていた人でしたが、一部の釣り人にはかなり人気がありカリスマのような扱われ方をしていたそうです。
こうなってくると、その信者のような人達も、同じように自然を全く知らない人達だったと言えそうです。

ちょっとでも見識のある人なら、このような発言を聞けば吹き出してしまうはずですし、とてもファンになったりその会社の製品を買う気にはなれないはずだからです。

 

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この件に関わらず、釣りというものは自然の中で行うものにも関わらず、釣り人の中には自然というものを知らない人が沢山いることを感じさせらることがよくあります。

やはり釣りは、ほとんどが都会の人のおままごとでしかないのではないでしょうか。

中には本気で自然のことを考えて、その保護に尽力しているような釣り人もいますが、釣り人の大部分がこれでは、なかなか上手くいかないのではないかと思いやられてしまいます。