テレビなどを見ていると、釣り好きだという芸能人が出てくることがあります。
このような人達は、「本当に釣りをやりまくっているんだろうな」と思える人から、「本当に釣りをしたことあるのか」と思ってしまうような人まで、実に様々です。
見ればだいたい分かる、釣りの経験。
釣り好きタレントが釣りの経験がどの程度あるかということは、その釣りをする姿をひと目見れば、釣り人には分かってしまうものです。
竿の持ち方、リールの扱い方、キャストの仕方、魚とのやり取り。
こういった姿を見れば、本当に日頃から釣りをしているかどうかということは、釣り人には一瞬で分かることです。
そして、釣り好きと言うわりには釣りをろくにやったことがないような人だった場合には、釣り人達からの反感を買うことになります。
この気持ちは、非常によく分かる気がします。
日頃から自分が熱心に取り組んでいる釣りを、ろくにできもしないのに「好き」とか「趣味」だとか言われてしまうと、なんだか釣りをバカにされている気持ちになるのではないでしょうか。
私も以前、酒場を放浪したりすることで有名な人が、釣りが好きだということで取材で魚を釣らせてもらっている場面に遭遇したことがありますが、完全にロッドの持ち方「芸能人持ち」で、なんだか幻滅してしまいました。
釣りが好きだと言って、それを仕事に活用するのなら、竿を持つなんて最低限のことくらいはちゃんとしないと、釣り人達からは釣りをバカにしていると思われても仕方ないのではないでしょうか。
とは言っても、芸能人やタレントの人々も、ちょっとでも仕事の幅を拡げようと必死になり、「釣りが好き」だと言っているのかもしれません。
生活がかかっていることなのですから、釣り人は、あんまり目くじら立てて批判するべきではないのかもしれません。
それに、どんなに釣り経験が無さそうで、めちゃくちゃな釣り方でも、意外と魚は釣れてしまうものですから、釣りをやり慣れているかなんてことは、実はどうでも良いことなのかもしれません。
まあ、めちゃくちゃな釣り方でも釣れてしまうから、余計に釣り人は頭にきているのかもしれませんが、釣りなんて本当はそんなものなのですから、仕方ないことではないでしょうか。
