「釣りバカ日誌」というマンガが原作の有名な映画シリーズがありますが、釣りが趣味だけれど見たことがないという人は多いのではないでしょうか。
また、見たことがあっても、あまり好きではないという人も多いかもしれません。
釣りバカ日誌が、なぜこのように釣り人達からは不人気なのかと考えてみると、タイトルに「釣り」とつく割には、釣りの要素が低いからだと思います。
一応、舞台となる地域に関連した釣りをする場面が出てくるわけですが、その描写はそこまでリアルではなく、実際に釣りをする人達からすると、どこか見ていて冷めてしまうようなものでしょう。
釣り人は、本当の釣りを知っているから、「なんだかなぁ」と思ってしまい、「見ていられない」といった気分になってしまうのではないでしょうか。
私も釣りをしますから、こういった気持ちは分かる気もします。
しかし、そんな「釣り人のこだわり」を捨てて見れば、釣りバカ日誌は結構笑えて元気になれる良い映画だと思います。
「男はつらいよ」ほどの深さはないかもしれませんが、ちょっと見て笑って明るい気分になるには、ちょうど良い作品なのではないでしょうか。
BSテレ東なんかでは、しょっちゅう放送されていますし、今まで見たことがない釣り人の皆さんも、是非一度「釣り人のこだわり」を捨てて、軽い気持ちで見てみてはいかがでしょうか。
意外と、下手に釣りに行って魚が釣れなかった時なんかには、すっきりした気持ちになれるかもしれませんよ。