今年も、川に流されて沢山の釣り人がお亡くなりになりましたね。
毎週のように日本中でニュースになっていましたから、結構な人数だったのではないでしょうか。
特にアユ釣りの高齢者が多かったようですが、川で釣りをする限りどんな釣りでも流されて死ぬ可能性はあると思います。
それでは、もし釣りをしていて川に流されてしまったら、どうしたら良いのでしょうか。
個人的には、「諦める」しかないと思っています。
ライフジャケットを着用した状態で、水遊びやラフティングをしている時なら、流されても生還できる可能性はあるでしょうが、沈みやすく水の抵抗の大きい川釣りの服装で、大きな川に流されてしまったら、どうしようもないことがほとんどだと思います。
特にウェーダーなんか履いていようものなら、ベルトを締めていたって、本格的に流されたら中に水が入ってきて、足が上に向きの「犬上家状態」になり死亡確定でしょう。
「流されたらナイフでウェーダーを裂け」なんて対策もあるようですが、そんな余裕がある人は滅多にいないはずです。
ですから、釣りをしていて川に流されたら、余程運と判断が良くない限り、まず助からないと思っていた方が良いと思います。
川で死にたくないのだったら、流された時どうするのか考えるのではなく、流されないように最大限注意するしかないと思います。
まあ、それでも釣りに夢中になると、どんどんと何かに呼ばれるように川に入っていってしまったりと、ちょっとした無理はしてしまいがちなものです。
こういった、ちょっとした判断ミスは誰でもしてしまうものですから、釣りが原因の死亡事故は絶対にゼロにはならないと思います。
私も、海外で身体の大きな欧州の人と川を渡る時に、足手まといにならないようにと、ついつい無理をしてしまい、川に流されたことがあります。
その時は、意外と冷静に「これは逝ったな。でも好きな釣りをしていて、こうなったのだから、これはこれで良かったか」と観念してしまいました。
結局、直後に屈強な男二人に川から引摺り揚げられて事なきを得たのですが、釣り人が死ぬ時は、本人は意外とこんな風に清々しい気分なことが多いのかもしれませんね。
まあ、そうは言っても、川に流されて行方不明になったりすると沢山の人に迷惑をかけることになりますから、釣り人は「流されたらどうするのではなく、とにかく流されないようにする」という心掛けで常に釣りをすることが大事だと思います。