釣りにゃんだろう

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釣り人の中に、お医者様はいらっしゃいませんか?

よくテレビドラマなんかで、飛行機の客室乗務員が「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」と騒ぐシーンがありますが、ああいったことって現実ではどれくらいの頻度であるんでしょうかね?

少なくとも、私は飛行機の中でも電車の中でも、まだそういった場面に遭遇したことはありませんね。

けれど、釣りをしていて、「お医者様はいらっしゃいませんか~?」という状況になったことは、何度かあります。

 

海外に釣りに行くと、契約書に「死んでも文句言いませんよ」と書いてあるような安全基準で釣りが行われたりすることがあるわけで、ちょっと無茶なことをせざるを得ないことがよくあります。

そうなると、釣り人の中には怪我をしたり病気をしたりする人も当然でてくるのですが、ろくに通信手段も交通手段もない荒野の真ん中に居たりするわけで、自分達でどうにか対処するしかありません。

そんな時に頼りになるのがお医者様の存在です。

 

海外で釣りをする人は、やはりそれなりに経済的に余裕がある人が多いからなのか、何人か釣り人がいると、その中に医師がいる確率が結構高いのです。

ちょっと大袈裟な表現かもしれませんが、どこの国から来た人でも10人に1人くらいは医師がいるんじゃないでしょうか。

そういった人は、これでもかと医薬品を大量に持っていたりもして、緊急時には心強い味方です。
私も、実際に薬をもらったことがあります。

とは言っても、いくらお医者様がいても、「どこが悪い」とか「どこが折れてる」と教えてくれて、ちょっと薬をもらえるだけなのですから、それ以上は自分の力でどうにかするしかありません。
基本的には「自然治癒力に任せて我慢する」以上はどうしようもなく、とにかく無事に帰れるように頑張るしかないわけです。

 

それでも、こういった状況って、実は当たり前のことなんじゃないでしょうか。

日本に住んでいると、「ちょっと調子が悪いだけで病院に行き、それで治してもらえる」と思いがちですが、世界の大半の土地ではそんなことはないわけで、適当に薬を飲んで自分でどうにかするとか、薬さえも手に入らず我慢するだけというのが当たり前なのではないでしょうか。

釣りをしていると、骨が折れても、病気になっても、基本的には自分でどうにかするしかないという原則を、これでもかと教えてもらうことができます。