釣りにゃんだろう

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スポーツメーカーのasicsが渓流釣り用のウェアを発売していた時代。

「何かおいしい情報は載っていないかな~」と思いながら、昭和61年に発行された雑誌の別冊をパラパラとめくっていると、なかなか興味深い広告を見つけました。

一見、何のへんてつもない、今になって見てみるとレトロな感じの渓流釣り用のベストなどのウェアの広告です。
しかし、よくよく見てみると、このウェア類を発売していたのは、なんとスポーツメーカーのアシックス(asics)なのです。

 

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アシックスが釣り用のウェアを出していたなんて、私は知りませんでしたから、ちょっと驚いてしまいました。
それと同時に、渓流釣りというものは、この時代には今よりもメジャーな趣味だったのかもしれないと思いました。

釣りが専門ではないスポーツメーカーが、わざわざ渓流釣り用のウェアを発売していたということは、それだけ渓流釣りが広く一般に行われていたということなのではないでしょうか。

誰にでも近所には必ず渓流釣り好きのおじさんが一人や二人いる程度で、ゴルフなんかと同じくらいに、メジャーな趣味だったのかもしれません。
そうでなかったら、わざわざアシックスが渓流釣り用のウェアを発売するとは考えにくいです。

 

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今でも釣り場に恵まれている地域なら、昔と変わらず渓流釣りをする人が沢山いるかもしれませんが、この時代よりは明らかに減っていると思います。

私は、子供の頃から近所に渓流釣りをする人がいたことは一度もありません。
もっと言うなら、釣りが趣味の大人というものも、一人も近所で見たことがありませんでした。

それくらい現代では、渓流釣りというものはマニアックな趣味になっているということなのでしょう。

どうしてこうなったのか考えてみれば、昭和の時代と比べると、開発が進み良い釣り場がなくなったり、魚が居なくなったからだと思います。

 

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昔は、都市部に住んでいても、誰にでもわりと近所で渓流釣りができるような川があったのかもしれませんが、今ではかなり僻地にまで行かなくてはいけないことが多いです。
また、そういった場所まで行っても、ちゃんと放流がされていないと川に魚が居ないことがほとんどです。
環境の悪化と釣り人の乱獲が原因で、川に魚がいなくなってしまった場所が多いからです。

このように考えてみると、昭和の時代には、渓流釣りというものは、今よりも気軽に誰でも楽しめる、のどかな趣味だったのではないかと推測されます。
だからこそ、それなりに人気がある趣味で、アシックスなんかがベストを売っていたのでしょう。