釣りにゃんだろう

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ベイトロッドにスピニングリール。

私が子供の頃、釣り場にはよくベイトロッドにスピニングリールを取り付けてルアー釣りをしている人がいました。
最近の若い人は、「そんなバカな人がいるのか?」と疑いたくなるかもしれませんが、結構な頻度でそんなヘンテコなタックルを使っている人を見かけたものです。

子供に多かった気がしましたが、大人でもこのダサい釣り方をやっている人が居ましたし、バスの釣り場でもトラウトの管理釣り場でも見かけました。
こんなわけのわからないことをやっているのですから、そういった人達はキャストもままならないような下手くそな人が多く、魚なんてろくに釣れていないようでした。

 

どうして昔はこんな人達が居たのかと考えてみると、釣りが今よりもずっと流行っていたのが原因の一つだと思います。

テレビでは芸能人達がバス釣りをしまくっていましたし、釣り人口は今よりもずっと多かったものです。
こういった状態だと、「よく分からないけれど、みんなやってるから俺も釣りをしてみよう」という初心者以下のただのミーハーというような人も、釣り場には多かったのです。
そういった人達がろくに釣りの知識が無いまま適当に安いタックルを買ってきたため、ベイトロッドにスピニングリールを取り付けるようなことになったのではないでしょうか。

 

それから、当時は今のように「ルアーフィッシング」と検索すれば1から100まで知ることができるような、お手軽な情報源は無かったわけです。

ちゃんとした釣りの知識を得たかったら、図書館か本屋に行き本を読むかビデオを見るくらいしか方法はない時代だったのです。

ミーハー集団の中には本を読めないようなDQNも多かったでしょうし、そんな人達は正確な釣りの知識を得ることが難しかったわけで、そういった人達がベイトロッドにスピニングリールを取り付けるようなことをしていたこともあったと思います。

 

こう考えてみると、現代の人達はとても恵まれているのかもしれませんね。
スマホ一つあれば、だいたいの釣りの知識は得られるわけですから。
しかも、ろくに文章を読めなかったとしても、動画や画像でなんとなくは理解できてしまうのですし。

ただ、何でも簡単に調べられる分だけ、自分の頭で考えることを忘れてしまったり、他人の言うことをすぐに信じてしまうような人が増えてしまった面もありますから、これで本当に良かったのかどうかは難しいところだと思います。