私は、川でも湖でも夜明けちょっと前から釣りを始めることが多いです。
そうすると、日の出時刻から一時間半後くらいの日が高くなり辺りがすっかり明るくなった頃には、もう魚も釣れて満足して帰ってしまうこともあります。
そして、ウェーダーを脱いで車に投げ入れ、車のエンジンをかけて走り出した頃に、ちょうど他の釣り人の車がポイントに入ってきてすれ違うということが、とてもよくあります。
そういった車とすれ違いながら、私は内心「もう終わったよ~」と思ってしまうわけですが、これはそれなりに正しいことでしょう。
その時間から釣りを開始しても、一番魚がよく釣れる朝マズメのチャンスタイムは逃してしまっています。
そして何よりも、私という先行者がすでに魚をいくらか釣ってしまった後なのですから、魚が釣れる確率はかなり下がるはずです。
釣りが上手な人ならどうにでもなるのかもしれませんが、普通に考えてみれば「もう本日は終了しました」という状態のところに釣りに来たようなものなのではないでしょうか。
このように、釣りというものは、ほんの2時間ほどスタートが遅れたりしただけで、釣果にかなりの差が出てしまうものだと思います。
この差は、時には0と100ほど大きなものになるかもしれません。
魚が釣りたかったら、あとほんの少しだけ早く家を出る、これだけのことで釣れなかった魚が釣れることになる可能性はあるのではないでしょうか。
これを実行するためには、新しい釣り具を買う必要はありませんし、新しい技術を修得する必要もありません。
ただ、ちょっとだけ早く釣りを始めればよいだけなのです。
「ちょっとだけ早く釣りに行く」ということは、もっとも簡単な魚を釣るための方法なのかもしれません。