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朱鞠内湖でイトウのルアーフィッシング入門 準備編

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「イトウなんて、管理釣り場でも釣れるし、たいして引きもしないし、どうでもいいや」と思っている方も、世の中には沢山居るかもしれません。

まあ、そう言わずに、一度は北海道の美しい自然の中で、天然の透き通ったイトウを釣ってみてはいかがでしょうか。

きっと、今までの釣りとは、一味も二味も違う、新しい感動が待っているはずです。

 

「幻の魚って言うくらいだから、なかなか釣れないんだろ?」と、考える方もいらっしゃるかもしれませんが、正直そんなに難しい釣りではありません。
技術的には、人だらけの管理釣り場でニジマスを釣るよりは、ずっと易しいですし、確率的にも、ベストシーズンに、一日二日釣りをすれば、だいたい姿を見ることができます。

「じゃあ、ちょっとイトウを釣ってみようかな」
そんな、イトウ釣り入門の場として、最適なのが北海道の幌加内町の外れに位置する巨大なダム、朱鞠内湖です。

 

最低限これだけあれば、問題なく釣れるf:id:nyandaro:20180416190519j:plain

ポイントやシーズンについては、こちらを参考にしていただき、ここでは主にタックルなどの準備について、説明していきたいと思います。

 

・入漁券
これは、釣りをする上で必ず必要です。漁協にある自動販売機か、宿やキャンプ場などで、事前に買っておきましょう。現場で見回りの人に買っていないのがバレると、追加料金を取られます。
一ヶ月間で4日以上釣りをする場合は、一ヶ月券がお得です。これは、自動販売機では買えないので、漁協か宿かキャンプ場でスタッフから直接購入します。

 

・ウェーダー
移動する時や釣りをする時に、湖岸の水中を歩く場面が多いので、無いとびちょ濡れになり困ります。
ネオプレーンというウェットスーツの素材のような厚手のものと、ナイロンやゴアテックスの薄手のものがあります。
5月や10月など寒い時期に釣りをする場合や、藪をこくのが大好きな人は、丈夫で保温性の高いオプレーン性がお奨めです。
まあ、寒かろうが穴が開こうが、気合い次第でなんとかなりますし、死にはしないので、とりあえずは4000円くらいの安いものでも問題ありません。

 

・ロッド
8フィート前後で、7~28グラム程度のキャスティングウェイトの表示があるスピニングロッドがお奨めです。
トラウト用でもシーバス用でも、なんでもいいです。

 

・リール
ダイワだと2500番、シマノだと3000番と言われるサイズのスピニングリール。

自分が使いやすければ、もっと大きくても小さくても、どちらでも良いでしょう。
比較的太めのラインを使うので、ドラグなどリールの細かい性能が問われる場面はほぼありません。5000円クラスのリールでも、オーバースペックなくらいです。
今時のリールを使って、ラインがぐちゃぐちゃになったりするのは、9割以上の場合使う人側の問題です。リールの値段や性能のせいではありません。

 

・ライン
ナイロン12ポンド前後。いわゆる3号という太さがちょうど良いです。
湖ですので、魚が川の流れに乗ったり、それを止める必要も無いので、この程度の強度で問題ありません。

 

・ルアー
色々と集めるとお金がかかるし、何をチョイスしどう攻めようか迷いも生じるでしょう。
これだけで十分だ、というもの考えてみました。

・ダイワ チヌークS
 7グラム
 10グラム
 14グラム
 17グラム。

これらをいくつかづつ。
根掛かりも多いので、それなりに買いだめしましょう。
一番使う機会が多いのは、14グラムですので、特に多めに仕入れておきましょう。

チヌークは、値段もお手頃で手に入りやすく、北海道ではホームセンターでも売っています。
それでいて、あらゆる魚が釣れまくる、コスパ最強のルアーです。

もちろん、ミノーなどでも釣れますが、この湖ではあまり必要が無いと言えるでしょう。
個人的に、プラスチックのミノーは見た目が安っぽいしコロコロ音がするものが多いのも嫌いで、ハンドメイドのミノーも不当に高いわりにそんなに釣れるわけでもないし、ミノーはあまり使う機会が無いのですが困ったことはありません。

 

・シングルバーブレスフック

朱鞠内湖では、シングルバーブレスフックの使用が規則で定められています。
バーブ(返し)はペンチで潰したものでも構いませんが、トレブルやダブルフックの使用は禁止されていて、見つかると釣具没収という決まりになっています。

ですから、チヌークを新品で買ってきたら、フックを全て交換する必要があります
管理釣り場用などの軸の細いものだと伸ばされたり折られたりしてしまうので、ネイティブ用などを買いましょう。


スプーンを使う時には、スイミングフックを使うと、バレることが少なくなります。ヤフオクなどで個人が手作りしたものを買うと、より安く大量に手に入ります。

シングルフックの方が、トレブルフックより、フッキングが悪く魚がバレやすいというのは、どうやら釣り人の思い込みのようです。
以前、養殖されたサクラマスを釣って実験を行い、両者に違いがあるかを調べた記事を目にしたことがありますが、フッキング率、キャッチング率、共に統計学的には有為差は見られなかったそうです。
つまり、バレる時はどちらでもバレるし、シングルフックのせいにする人は、下手くそだと言ってもいいのかもしれませんね。

 

・ネット


これが無いと、せっかく釣れたイトウをランディング寸前で逃したり、魚を岸に上げることになり泥々にして弱らしてしまったり、落ち着いて綺麗な写真が撮れなかったりと、かなり困ったことになります
釣れる魚は、60~70センチくらいが平均ですがら、ネット部の長辺が50センチ以上ある方が良いです。
もっと大きな魚を釣りたい人は、もっと大きなネットを用意しましょう。

ネットの素材は、ラバー、ラバーコーティング、編み目の細かいリリースネット、などがお奨めです。

高くてかっこ良い、トラウト・サーモン用のランディングネットには、編み目の粗いおしゃれなネットが着いていることが多いですが、あれだとイトウの鰭がザクザクに裂けてしまいます↓

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写真に写った魚の見た目、今後の魚の生涯、次に釣った人の気持ちなどを考えると、ネットのかっこ良さより、魚への優しさを取るべきではないでしょうか。

以上で、準備するものはだいたい終わりです。
他には、ハサミ、ペンチ、スナップなど、他の釣りにも使う小物や、帽子やレインジャケットなど、野外で活動する服装があれば充分でしょう。

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