釣りにゃんだろう

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イトウの餌釣りが嫌われるのは何故か。

現代ではイトウ釣りというと、ほとんどの人がルアーフィッシングかフライフィッシングで狙うものだと思うのではないでしょうか。

しかし、実は年輩の釣り人を中心に、エサ釣りを行う人も結構いるものです。
そして、イトウのエサ釣りを行う人達に対して、ルアーやフライで狙う人達から、非難の目が向けられたり、嫌われることが少なくありません。
これは、一体どうしてなのでしょうか。


イトウの餌釣りそのものの問題点。

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イトウの餌釣りを非難する人は、餌釣りそのものに問題があると思っていることが少なくありません。

まず、餌釣りは簡単に釣れ過ぎてしまうという点が嫌われる理由の一つかもしれません。
イトウは、ドバミミズでも小魚でもよく釣れるようです。
特に生きた小魚は、反則並みに釣れるそうです。
小さなイトウから、ルアーやフライにはなかなか反応しない賢い大きなイトウまで、その場に居さえすれば簡単に釣れることも多いようです。

自分達が釣るのに苦労している魚を、簡単に魚を釣られてしまうので、ルアーやフライの人が良い気がしないのは、当然の気がします。

しかし、どんな方法で釣りをしようが、その人の自由であり、簡単に釣ったって何も悪くないはずです。
この点の餌釣りへの非難は、ちょっとルアーやフライの人の僻みのようなもののような気がしてなりません。

 

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もう一点、餌釣りそのものが問題視される点があります。
それは、釣り針が飲まれやすい釣りであるために、イトウにダメージを与えやすい釣りである点です。

これは確かに事実である気がします。小魚なんてイトウはひと飲みでしょうし、フックごと飲まれてしまうのは容易に想像がつきます。

とは言っても、フライも飲まれることはありますし、ルアーにトレブルフックを使っていて、魚をスダボロにする人も少なくありません。

そう考えてみると、際立って餌釣りがダメージを与えやすい釣りだとは思えません。

ちょっとダメージを与える危険性が強いことは確かでしょうが、どの釣りをするにしてもバーブレスのシングルフックにすれば、あまり差はない気がします。


イトウの餌釣りをする人の問題点。

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餌釣りという行為そのものではなくて、餌釣りをする人側に問題があると考えている人も多いです。

まず、餌釣りは簡単に釣れる釣りですから、イトウをキープして持ち帰る目的の人々に選ばれやすい手段であるようです。
持ち帰り食べる人や、剥製にする人なども多いそうです。
剥製業者のような販売目的の人も多いそうです。
また人目をしのんで夜釣りをして、魚を持って帰ってしまうことも多いそうです。

こういった行為は、違法ではありませんが、倫理的には良くないことに間違いないでしょう。
非難されるのは、もっともだと思います。

それから、餌釣りをする人々は、リリースするにしても魚の扱いが悪いと非難する人もいます。
餌釣りをする人は、年輩の釣り人が多いので、魚を陸上げしたり、なかなかフックを外せなかったりして、ボロボロに弱らせてしまうことが多いからでしょう。

この点にしてはどうなのでしょうか?
ルアーやフライの人にも、同じようなことをしている人が沢山いると思います。
どの釣りをする人々の中にも、いくらでも魚の扱いの悪い人はいますから、特別餌釣りが悪いとは言えないのかもしれません。

 

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以上のように考えてみますと、イトウの餌釣りというものは、一部の釣り人の行動は明らかに問題ではあるものの、際立ってルアーやフライの人よりも悪質な釣りであるとは言えないのかもしれません。
それくらい、ルアーやフライの人にも、悪質な釣り人というのは多いものです。

例え餌釣りだとしても、丁寧に魚に優しく行えば、何の問題もないはずです。
どんな釣り方をするにしても、それを悪質な釣りにしてしまうかどうかは、結局は釣り人次第なのかもしれませんね。

まあ、だからと言って「餌釣りしようぜ」とは、私も思わないわけですが、ルアーやフライでもやりかたによっては、餌釣りよりも悪質な釣りになりえるということを、忘れずに釣りをしていく必要はあるのではないでしょうか。