シマノにツインパワーというリールがありますが、あれは最初は替えスプールが付いていて、2つスプールがあったから「ツイン」という名前だったそうです。
なんとも安直なネーミングですが、まあ変にカッコつけるよりも分かりやすくて良いのではないでしょうか。
しかし、現代のツインパワーは良くないでしょう。
ツインパワーという名前なのに、替えスプールが付いていないのですから。
元々のこのリールの名前の起源を、完全に捨ててしまっています。
スピニングリールには、スペアのスプールは欠かせません。
釣りが上手な人ほど替えスプールを活用し、ラインを太さを変えたり、ノットを編み直す時間を節約したりして、より効率良く魚を釣っているものです。
はっきり言って、替えスプールが必要だと思わないなら、その人の釣りは初心者レベルだと思います。
ツインパワーは昔、それだけ大事な替えスプールを始めから付けているという、なかなか「釣りが分かっている」素晴らしいリールだったのに、それをやめてしまうとは、いつの頃からかシマノは「釣りが分かっていない」会社になったということでしょうか。
付いていないなら買えば良いのかもしれませんが、面倒な発注無しですぐに買えるのはカスタムパーツみたいな、元々リールに付いているのより高いスプールだったりしますし、ちょっと不親切ですよね。
ちょっと前のアブ(ピュアフィッシング)のカーディナルなんかは、4000円くらいのリールでも樹脂製の替えスプールが付いてきていましたけど、なんとか替えスプールを付けていただけ、まだシマノよりは釣り人のことが分かっていていたのではないでしょうか。
まあ、今はどっちもどっちといった感じの会社になってしまっていますけど、せっかくツインパワーという分かりやすい名前なのに、替えスプールを付けないなんて、なんだかもったいない気がします。