私は、ほぼネットオークションなどの中古でしかリールを買わないのですが、こうしていると中々面白いことが起きます。
私は、リールを一台買うと、それがスピニングリールだろうとフライリールだろうと、替えのスプールが欲しくなってしまい探すことになります。
そして、運良くスプールだけ売られているのを発見すると、リール本体を買った時よりも高いことが多いのです。
ちょうどタイミング良く同じリールがもう一台売られていれば、そちらを買ってしまうこともありますが、古い物はそう都合よくいくことも少なく、「とにかく見つけた時に買う」しかないものですから、多少高くてもスプールを買うことにしています。
こんな風に、「全体を買うよりも部品を買う方が高い」というヘンテコな価格のバランスになっているのに、私が替えスプールを買うのは、それだけ釣りにおいて重要で必要なものだと思っているからです。
スピニングリールの替えスプールを持っていれば、ちょっとでもラインに消耗の不安を感じた時には、すぐに交換することができます。
フライリールの替えスプールを持っていれば、瞬時にタイプの違うラインに交換することができます。
釣り場で、こういった作業をスムーズに行うことは、確実に釣果に直結します。
替えスプールを持っていないと、痛んだラインを使い続けて、せっかく掛けた大物に逃げられたり、状況にマッチしたラインに交換できず魚を釣ることさえできなかったりと、多くのチャンスを逃すことになりかねません。
それにいくらリール本体よりも替えスプールの方が高いとは言っても、そもそもが古い中古リールの話なので、せいぜい数千円程度のものです。
高い新品のリールを買うのに比べたら、10個買ってもまだ安いくらいなのですから、そこまで気にする必要はないレベルなのです。
このように、本体より高いことがあるにしても、替えスプールが比較的安く手に入るということは、古い中古リールで釣りをする時の大きな利点であると思います。
高いお金を出してピカピカの新品リールを買い、替えスプールを持っていない人と、古臭いリールを使っていても替えスプールを沢山持っている人と、どちらがより魚が釣れるでしょうか。
私は、圧倒的に後者だと思いますから、中古リールを買う場合には、併せて替えスプールも手に入れることをお奨めしたいです。