ちょっと古いリールや安物のスピニングリールには、スプールが樹脂製であることがあります。
樹脂にカーボンが入っているからか、グラファイトスプールなどと書かれている場合もあります。
手で触ってみてもたわむくらい、ちょっと柔らかそうな素材ですし、スプールは大量のラインが巻かれて、かなりの力が掛かるところですから、割れたりしないか、ちょっと心配になるところではあります。
樹脂スプールは割れるのか。
このような樹脂スプールは割れるのか、という問題ですが、かなり昔の物で樹脂の強度が適切に作られていなかった場合か、釣り人が間違った使い方をしない限り、割れることは滅多にないようです。
まず、樹脂でスプールを作り始めた頃(60年代70年代)のような古い物の中には、充分な強度の出ていないスプールがあったようです。
こうしたものに、長期間ラインを巻いたままにしておくと割れることがあるようです。
それ以降は、樹脂にガラスやカーボンを混ぜるなどして、強度がアップされているものが多くなり、そう簡単には割れなくなっています。
それから、釣り人側が間違った使い方をした場合には、新旧問わず樹脂製のスプールは割れることがあるようです。
スプールに巻かれるラインは細いほど、強い力が掛かることになります。
また、細いラインほど沢山巻けるので、名一杯巻けばスプールに掛かる力はさらに強くなります。
リールのスペック表に書かれているような、そのリールに適切なラインの太さよりも細いラインを沢山巻いてしまうと、想定されているよりも、かなり強い力がスプールにかかることになってしまいます。
このような、釣り人側がリールに無理をかける間違った使い方をすると、樹脂製スプールは割れてしまうことがあるようです。
以上のように、弱そうな見た目とは裏腹に、古いものの一部でもなければ、普通に使っている分には、樹脂製スプールが割れてしまうことはあまりないようです。
私も、樹脂製のスプールのリールを沢山使っていて、ラインを巻いたままにしていますが、割れたことがあるのは、たった一回です。
そのリールも、90年代に2,000円くらいで買ったリョービのリールに、ラインが巻かれたまま30年くらいたった物を家の中で発見したら、スプールが割れていたようなことです。
かなりの安物で、また長期間ラインが巻かれていたので、まあ割れても仕方なかったのかもしれません。