釣りにゃんだろう

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クロマグロの遊漁再開。

去年の半ばくらいでしたか、水産庁がクロマグロの遊漁を全面的に禁止にしましたが、今年はまた少しは釣って良いことになったようです。

それにしても、このクロマグロの遊漁に対する規制というやつは、一体どれだけ魚の保護に効果があるのでしょうかね。
釣りで釣られるクロマグロの数なんて、漁で獲られる数に比べたら微々たるものでしょう。

 

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漁の方では、規制を逃れて獲りまくっている漁獲方法があるとも聞きますから、遊漁を規制する程度では、効果はゼロとは言わないものの、ほぼ無意味なのではないでしょうか。

それに、遊漁で釣れた魚は報告を求めて、その数に応じて規制をするそうですが、ちゃんと報告する遊漁船や釣り人ってどれくらい居るのでしょうかね。
報告すればするだけ釣って良い数が減るとなれば、真面目な一部の人達以外は、ちゃんと報告しないのではないでしょうか。
そもそもが釣り人の中には、日頃から違法すれすれのことをする不真面目な人達が一定数はいますから、こんな緩い方法では適切に管理できるわけないと思います。

 

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もっとも、水産庁だってバカではないのですから、こんなことをしたところで、あまり意味がないことは、充分分かっているのだと思います。
実際のところ効果などはどうでもよくて、とにかく何かをやっていさえすれば良いという感じなのではないでしょうか。
役所の仕事というものは、往々にしてこういうものでしょう。

とりあえず何か「やっています感」を出して、世間からの批判をかわし、適当に予算を消化する。
クロマグロの遊漁に対する規制も、こういった典型的な役所の仕事だと思います。

 

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漁業業界と遊漁業界だったら、圧倒的に漁業業界の方が政治的な発言力は強いでしょう。
ですから、漁業関係の人々が「うちらは規制して、遊漁は規制しないのはおかしい」と言えば、役所は遊漁も規制せざるを得ないはずです。

このパワーバランスが変わらない限りは、今後もクロマグロの遊漁に対する規制は続いていくのではないでしょうか。
クロマグロの遊漁を仕事とする人は、早めに転職するか、とんでもない額の政治献金をするでもしないと、これから先はどうにもならないのかもしれません。