ハコスチという名前の魚が近年話題になっています。
これは一体どのような魚で、どこに行けば釣れるのでしょうか。
群馬県が産み出した遊漁用のニジマス。
ハコスチとは、群馬県水産試験場が開発した遊漁用のニジマスです。
各地でニジマスを利用し「ご当地サーモン」などが産み出されていますが、それらは食用であることが多く、ハコスチは始めから釣り用に産み出さたという点で大きく異なると思います。
容姿の良さと引きの強さにこだわり、スチールヘッド系と箱島系という群馬県が保有するニジマスを掛け合わして生まれたものだそうです。
パワー・スピード・スタミナの強さに特徴があり、引きが強いというアンケート結果が出たと、群馬県は自信満々です。
生き物を人間の都合で、このように作り替えることに賛否はあるものでしょうが、釣り人なら誰でも、管理釣り場などで、ボロボロの顔の丸いニジマスよりも、綺麗で強いニジマスが釣りたいと思うはずですから、大部分の釣り人には歓迎されているのではないでしょうか。
ハコスチはどこで釣れるのか?
ハコスチは群馬県が開発し商標登録までしたものですから、基本的には群馬県内で放流されているようです。
群馬県内の管理釣り場、坂東子持・上野村漁協神流川などの冬季釣り場、野反湖などで釣ることができそうです。
ハコスチ向きのタックルは?
ニジマスという魚は、トラウト類の中でも最強クラスの抜群のスピードとパワーを持ち、激しくファイトするものです。
そのニジマスをよりパワーアップさせた魚ということですから、それなりにヘビーなタックルが必要なのではないかと私は思い、日頃北海道で天然のニジマスを釣るタックルで釣りに行ってみました。
7番のフライロッドに0Xのリーダーというものです。
ルアーロッドに例えたら、ライトなシーバスロッドくらいのものでしょうか。
ニジマスというものは、これくらいのタックルでも、70センチ以上の巨大なものになると制御不能になることがあるのです。
さて、そんなタックルでハコスチを釣ってみたのですが、大きさの割りにはあまり引くという印象もなく、ロッドがあまり曲がらずに今にもバレそうでヒヤヒヤしてしまいました。
どうやら、ハコスチがよく引くというのは、あくまで通常の養殖ニジマスと比べてのことであり、やはり天然のニジマスとはちょっと違う魚のようでした。
ですから、ハコスチを釣る場合には、ルアーでもフライでも、管理釣り場用のタックルでちょうど良いのではないでしょうか。
私も、また釣る機会があったら、もうちょっとライトなタックルにしたいと思います。