ブラックバス(ラージマウスバス・スモールマウスバス)が特定外来種に指定され、許可なく放流や運搬が禁止になってから、随分と時間が経ちました。
この間に、ブラックバス=害魚というイメージはすっかり世間に定着し、各地でブラックバスを駆除する事業が行われ、今ではバス釣りをしているだけでも犯罪者のように見なされることもあります。
このような状況になったのは、ブラックバスが生態系や漁などに悪影響を与えるからである。
というのが、一般的な考え方かもしれませんが、私はどうも違うのではないか、と思っています。
ブラックバスが生態系に悪影響を与える可能性があるのは確かですし、そのことを気にしている人々も確かに居ます。
しかし、それだけのことでは、法律が作られたり、行政が動いたりするとは思えないのです。
日本は、山を植林の杉だらけにしたり、今だに川にダムを作りまくっている国なのに、池や湖の環境を真剣に気にするはずがないでしょう。
川を開発したりダムが作られ続けているのは、国が地方の建設業などに仕事と金を送ることができ、その見返りとして選挙の票や献金を政治家が得られるという仕組みが出来上がっているからではないでしょうか。
バスの特定外来種指定も、このように政治家や地方行政などに、何らかのメリットがあるから行われたのではないかと考えられます。
一部の環境を気にする専門家や市民などの意見などで、政治が動くはずはないでしょう。何かしら金と利益を生む仕組みがあるのではないでしょうか。
バスの駆除をするの自治体や漁協などに補助金を送り、その見返りとして選挙の票を確保するというようなことです。
実際には、どのような金の動きや、結び付きや癒着があるのかは、私には分かりませんが、ブラックバスを特定外来種に指定することで、得をした人達がいるのかもしれません。
ブラックバスが沢山居て、バス釣りが盛んに行われていても、得をするのは釣り具業界と釣り場のある地域のごく一部の人達だけでしょう。
こういったごく一部の人達が得をしても、政治家には何の得もありません。
釣り業界やボート屋さんが、莫大な政治献金を行ったり選挙の結果を左右するだけの影響力を持っているなら話は別ですが。
ですから、少しでもより利益のあるブラックバスを駆除する方が選ばれたのかもしれません。
私はバス釣りはしていませんし、生態系に影響を与えるような所には居ない方がよいと思っています。
しかし、生態系もくそもないような池などでバスを掴まえる事業が行われていたり、とても本当に環境のことを考えているとは思えない現状を見ていると、ただ罪のない生き物を殺して、政治家と癒着している人々が、お金と利益を回し合っているだけではないかと疑問に思ってしまいます。