今年は、春から道東の川のアメマスが、あまり釣れなかったそうです。
例年では考えられないくらい、川にアメマスが居なかったのだそうです。
陽気が変だから川に留まる魚が少なかったのではないかなどと言われていますが、一部の河川では昨年からアメマスの駆除が行われていたのが原因ではないかという噂もあります。
実際に、どこまで駆除が行われていたかの情報は掴んでいないので、不確かではありますが、そう遠くない過去にも道東地域の漁協がアメマスの駆除を行っていたことは間違いないですし、充分にあり得る話だと思います。
そんなわけで、昔から度々このようにアメマスの駆除については問題になることがありますが、あれって果たして意味があることなのでしょうか?
アメマスを駆除するのは、鮭の稚魚を食べてしまうからということでしょうが、たとええアメマスに川で食べられなくても、そういった食べられやすい弱い個体が、海で生き抜いて、大人になって帰ってくる確率なんて、相当低いと思うのですが。
魚は、様々な困難を乗り越え生き残った僅かな数の強い個体だけが大人になるわけで、そうではない個体は、川でアメマスに食べられなくても、遅かれ早かれどこかで淘汰されてしまうのではないでしょうか。
アメマスの駆除は、長年行われていることですから、調査なり何なりの裏付けがあるのかもしれませんが、そういったものはいくらでも都合の良い方に結果を出せるものですし、あまり信用できませんね。
アメマスが駆除されることがあるのは、結局は「自分達が逃がした魚を食べているやつがいる」という感情的な問題が原因なのかもしれません。
あまり効果があるとも思えないことをやっているのは、「自分達が儲からない腹いせ」的にやっているようにしか見えないのですが。
そもそも、本来川に居ないはずの鮭やマスの稚魚を逃がし、それを守るために自然に居る魚を駆除するなんて、超反自然的な行為ではないでしょうか。
過激な自然保護団体みたいなものがあったら、妨害してきそうなものですけどね。
まあ、そんなものがあったら釣りなんてことも当然許されないでしょうし、結局はアメマスを駆除する側も、それを批難する釣り人側も、自然を自分達に都合の良いように利用したいだけの、似た者同士なのかもしれません。