このブログを毎日ご覧になっているような方にはお分かりいただけるかと思いますが、私は散々釣り具メーカーや釣り業界をディスっているわりには、随分と熱心にテレビの釣り番組は見ています。
どうして見ているかというと、普段自分がやらないジャンルの釣りから、自分の釣りに活かせることを学ぼうとしているようなところもありますが、やはり面白いからということが大きいと思います。
面白いとは言っても、単純に惹き付けられて面白いというような意味ではなく、「何をバカなことをやっているんだろうな」と突っこみたくなるような面白さで、基本的には嘲笑しながら見るという、非常に意地悪で趣味の悪い見方をして楽しんでいます。
今年見た番組の中で、一番面白くて笑えたのは、フックメーカーのオーナーが提供の番組の霞ヶ浦水系でのバス釣りの回でした。
やんちゃそうな腹の出たオジサンがボートを浮かべてバスを釣っていたのですが、魚が掛かると「引く!引く!」などと言って、大袈裟に左右にロッドを倒して、魚を引き摺り回していました。
ちょっと魚釣りをしている人が見ればすぐに分かるくらい、魚はそんなに引いてもいませんでしたし、左右にビュンビュン走ってなんかいませんでした。
つまり、ボートの周りを犬を無理矢理散歩でもさせるかのように引っ張り回して、魚が引いているように、わざと見せていたわけです。
そんなことをしてから魚を上げたため、魚の口の針穴は拡がりまくりボロボロで、今にもフックが外れそうな状態でした。
それを見て釣り人は「危なかったぜ」とか言っていたので、「そりゃ、あなたが無理矢理引っ張って、引き摺り回すから針穴が拡がり、そうなったんでしょうが」と突っこみたくなって笑ってしまいましたし、そのうち魚が可哀相な気もしてきて、笑っている場合ではない気もしてきてしまいました。
このように、テレビの釣り番組というものは、冷静に見てみると突っこみたくなるくらいアホなことを平然とやっていることが、結構あるものです。
「つまらないから見ない」という人も、釣り人の中には多いかもしれませんが、こういった目線でお笑い番組の類だと思ってみれば、それなりに面白いので、見てみてはいかがでしょうか。