ここ10年ほどテレビでマグロ漁の番組をよくやっていますが、漁師さんの仕掛けが映る場面で、仕掛けにモザイクがかかることが多いです。
時には、「撮るんじゃねぇ!」とマジギレする漁師さんもいたりして、恐ろしい限りです。
それくらい、仕掛けや釣り方は個人ごとに違うものであり、自分のやり方を他人に真似されて、マグロを獲られてしまったら困るということなのでしょう。
悪く言うと、秘密主義で非常に閉鎖的な世界であると言えますが、商売でやっているのですから、仕方がないのではないでしょうか。
「みんなで仲良く獲ろうぜ」なんて、甘い世界でもないのでしょうから。
漁ではない釣りの世界にも、日本では秘密主義的なところが、昔から少しあるようです。
近頃はそうでもないのかもしれませんが、自分なりの仕掛けなどを秘密にして、自分だけが釣っているような人がいますし、あまり自分なりの爆釣の秘訣などを教えたがらない人も多いのではないでしょうか。
釣りは、漁のように生活をかけて魚を奪い合うようなものではないのですから、そこまで秘密主義で行う必要があるのでしょうか。
こういった若干漁寄りな日本の釣りの雰囲気というものは、ちょっとやり過ぎなのかもしれませんね。
そうは言っても、釣り人なら誰だって他人に釣られまくったら腹が立つでしょうし、自分だけの技は秘密にしておきたいと思うかもしれません。
私だって、何でもかんでも秘密を他人に教えてあげる気はありませんし、何よりもまずは自分が釣ることが第一だとは思っています。
ですから、漁のようにあまりに秘密主義で閉鎖的なのもみっともないですが、ある程度は各々が秘密を持って釣りをするのは仕方ないと思います。
それに、何でもかんでも他人から教わって釣りをしたって、あまり面白くありませんしね。
自分なりに工夫して、自分だけの秘密を作るのも、釣りの楽しみの一つだと思います。