よく北海道に旅行に来ても、札幌などの道央近辺のみに立ち寄って帰ってしまう人がいます。
観光旅行ではなくて、釣りに来た釣り人の中にも、新千歳空港からそう遠くない場所でしか釣りをせず帰ってしまう人もいます。
こういった札幌近郊のみの旅というものは、とてももったいないのではないか、というのが今回のお話です。
札幌は北海道なのか？
札幌は大都市であり、北海道の人口がかなり集中した場所であります。
要するにただの街であり、ちょっと寒いだけで、日本中にありふれたような場所です。
このような場所にだけ立ち寄ってみても、観光客向けに人為的に作られた北海道らしさにしか触れることはできず、あまり面白くはないかもしれません。
釣りという面で考えてみても、札幌周辺の大都市部からそう遠くない場所でトラウト類が釣れてしまうことは、本州から来た人には驚くべきことでしょうが、やはり札幌近郊の釣り場は、北海道の中では開発が進んだ場所であり、釣り人も多く入っていて、本当に北海道らしい釣りをすることは難しい場所となっています。
このように、観光するにしても釣りをするにしても、札幌近郊のみの旅では、北海道らしさには触れられないと言えるでしょう。
北海道の観光や釣りにおすすめの場所。
それでは、せっかく北海道に行くのならどのような場所が良いのでしょうか。
私、個人的には道北と呼ばれる場所をお勧めしたいと思います。
旭川より北に向かうと、ちょっと大きな街や、ちょっとした観光地はあるものの、北に向かうほど寂しい雰囲気の場所が増えていきます。
雪の重さで潰れた廃屋、閉鎖された牧場、嘘のように小さい駅。
こういった人の少なく、厳しく寂しい景色こそが、北海道らしい姿だと私は思います。
こういった独特の景色や雰囲気の場所は、日本中の他の場所にはないものなのですから、金儲けのために作られた観光地よりもずっと見る価値があるものだと、私は思います。
釣りという面でも、道北は北海道の中でも優れているのではないでしょうか。
比較的他の地域よりも開発が進んでいませんし、釣り人も少ないです。
伸び伸びと深い自然の中で釣りをしたいのなら、道北に行くべきでしょう。
釣りをするには、人気が全くなく、動物の気配はいっぱいで、ちょっと怖くなるような場所ぐらいがちょうど良く、そういった場所が道北には比較的多く残されているものです。
このように、北海道に旅行に行くのだったら、観光するにしても釣りをするにしても、札幌近郊だけで終わらしてしまうのは、あまりにももったいないと私は思います。
時間の許す限り、遠くて何もないような場所に足を伸ばしてみることを、おすすめしたいと思います。
