古い本なんかを読むと、たまに北海道の川の昔の地図が載っていることがあります。
そういったものを見てみると、現在とはあまりに川の地形が違い、びっくりしてしまいます。
昔の北海道の川というものは、蛇行を繰り返し複雑に分かれ、まさに自然の川といった様子だったわけですが、現在では至る所で直線化などの工事が行われ、原型をとどめていないような川がほとんどです。
釣り人の中には、こういった事実を知らずに、「いやぁ、北海道の大自然はいいねぇ」なんて言いながら川で釣りをしている人もいるようですが、実はその川はもうたっぷり自然がぶっ壊された人工の水路だったりすることがあるわけです。
あまりにこういった誤った認識をする人が多いと、北海道には自然が残されていると勘違いされてしまいそうですから、環境保護の観点からは良いことではないでしょう。
我々は、人間にぶっ壊されギリギリ残された自然の中で釣りをしているということを、常に忘れてはいけないと思います。
このことを忘れなければ、自ずと釣れた魚をどう扱うべきかなどについても、よく考えて行動するようになるのではないでしょうか。