私には、前から疑問に思っていることがあるのですが、それは本や雑誌のオショロコマを釣る記事が、ほとんどが知床周辺で取材されているということです。
オショロコマは、北海道全域ではありませんが、結構広く生息しているものですし、知床周辺でないと釣れないような珍しい魚ではありません。
確かに知床には湧くように沢山のオショロコマが居る川があり、とても釣れ易いものですが、それに負けないくらい釣れる川が他の地域にも沢山あります。
それなのに、毎回お決まりのように知床のオショロコマだけ紹介しているとは、ちょっと視野が狭すぎて面白くありませんね。
オショロコマという魚は、川や地域によって模様や色の違いが大きく、その違いを楽しむのが釣りの魅力であるようなところもあります。
ですから、この魚を釣ることの素晴しさを伝えたいのなら、より広い地域の魚を紹介するべきなのではないでしょうか。
カラフトマス釣りのついでに取材をしたとか、他の地域のポイントを知らないとかといった事情もあるのかもしれませんが、あまりに知床を連発すると、読者がオショロコマは知床周辺特有の魚なのではないかと勘違いしてしまうかもしれません。
考えてみれば、知床のオショロコマに限らず、釣りの取材というやつは「この魚だったらここ」というように、お決まりの場所ばかりで繰り返しているようなところがあります。
有名ポイントなら紹介しても釣り人から角が立ちにくいというところもあるのかもしれませんが、あまりに視野が狭すぎて、本当はあまり釣りに詳しくない人達が取材しているのではないかと、疑いたくなってきてしまいます。