登山の遭難者を、渓流釣りをしている人が発見するということは、珍しいことではないようです。
ちょっと調べてみるだけでも、そのようなニュースは沢山見つかりますし、生きた状態の登山者を発見することもあれば、完全に白骨化した登山者を発見することもあるようです。
こういった現象を見ていると、登山をする人というものは、あまりに簡単に遭難し過ぎなのではないかと思ってしまいます。
登山者が遭難して動けなくなったり、死んでいる場所に、釣り人は普通に釣りに行くわけです。
そして、そこから無事に帰ってくるわけで、どうしても脱出不可能なんて場所ではないわけです。
そうするためには、当然登山道以外の山や沢を歩いたり、地形を把握する必要がありますし、時には釣り人だってちょっとは迷うこともあります。
それでも、大部分の釣り人は毎回無事に帰ってきているわけで、登山で言うところの遭難状態に毎回自らなり、自力で帰ってきているということになるのではないでしょうか。
これと比べると、なんてことのない山で遭難してしまい命を落とすような、一部の登山者は、あまりにも山についての知識が無さすぎるでしょう。
おそらく、ろくに地形図も読めず、コンパスも使えずに、登山道を辿るだけのような登山者が沢山いるのではないでしょうか。
山では地形を把握する能力がなければ、ちょっと迷っただけでも脱出不能になってしまいます。
「初めから遭難状態」みたいな釣り人側から考えてみると、そんな状態で山登りをするのが信じられないですが、これが登山の実情なのだと思います。
もっとも釣り人側にも、最近はスマホの地図に頼るだけみたいな、ろくに地形を読めない人も増えてきているようです。
釣りは、わざわざ遭難しにいっているようなものなのですから、あまりにそういった人が増えると、釣り人の遭難者も今後は増えてくるかもしれません。