ワカサギは、春に産卵して一生を終える魚です。
地域などによって多少の時期のズレはあるものの、ワカサギが豊富に生息する湖では、春には大量のワカサギが岸辺に群れるようになり、産卵が終われば死にかけて漂っています。
このような条件の時は、そのワカサギを狙うトラウトが大量に接岸するため、絶好のトラウトフィッシングシーズンです。
ワカサギシーズンのルアーはミノーが基本。
さて、こうした条件でルアー釣りをする場合には、基本的にはミノープラグが多用されています。
ストップ&ゴーなどで、ヨタヨタとアクションさせれば、活性の高いトラウトはイチコロなんてこともあります。
しかし、私はこのミノープラグ(特にプラスチック製のもの)の見た目が安っぽく思えてしまい嫌いで、あまり持っていないし、あまり使いたくありませんので、こういったワカサギシーズンでも、ルアー釣りをする時は、ほぼスプーンだけで釣りをしています。
春のワカサギシーズンのスプーンの使い方。
まず、こういった状況では、ワカサギもトラウトも岸に近づいている状態ですから、遠くに投げる必要はありません。
近くにだけ投げて、回数を増やした方が、ずっと釣れる確率は高くなるはずです。
ですから、使うスプーンは軽めのもので十分です。
私が多用するのは、チヌークSの7グラムやバイトの7グラム・8グラムなどです。
こういった軽めのスプーンを、岸と平行や斜めのラインを重点的に、時々フォールを入れながら巻いてきます。
この軽めのスプーンがヒラヒラとフォールするのは、接岸しているトラウトにはかなり効くようで、春のワカサギシーズンには、タダ巻きよりもフォールを時折入れた方が、ずっと有効なようです。
ルアーを投げ続けると釣れることもある?
ちょっとスプーンの話からは離れますが、ワカサギが大量に接岸するシーズンに釣りをしていると、面白いことに気づきます。
ワカサギが、ルアーやラインを追いかけて、どんどん着いてくることがあるということです。
一ヶ所で立ってルアーを投げ続けていると、毎回ワカサギが追いかけてくるので、だんだん自分の足元にワカサギが溜まってくるような気さえしてきます。
自分の足元にワカサギが溜まれば、それを目当てにトラウトもやってきて、それが釣れてしまうこともあるかもしれません。
ちょっと嘘みたいな話なのですが、何も考えずに適当に一ヶ所でしばらく釣りをしていると、本当にこういった仕組みで魚が釣れたのではないかということが、私は何度もありました。
春のワカサギシーズンのちょっと疲れた日などには、こうした脱力系の作戦をとってみると、もしかしたら良い結果が出るかもしれません。
以上のように、春のワカサギが接岸するシーズンには、トラウト狙いでスプーンを使うことも、なかなか有効です。
他の釣り人がミノーばかり使っているようなら、尚更有効かもしれませんので、いくつか軽めのスプーンを用意しておいて損はないと思います。