たまに釣り場で、2ピース以上のロッドのティップの部分が、キャストした時などに飛んでいってしまっている人を見かけますよね。
ある程度、釣りをしているなら、このような凡ミスをすることはないでしょうが、ちゃんと釣りを勉強してこなかった初心者の人などに多いかもしれません。
それから、私の小学生の頃の友人も何人かやらかしてましたから、物事を理解することが難しい子供にも多いかもしれません。
何れにしても、普通に釣りをしていたらありえないレベルのミスですから、ちょっと恥ずかしいものです。
それに、ラインを巻き取ってきてティップを回収するまでに根掛かりしてしまいラインが切れると、ティップが回収不能になるという悲劇が起こる可能性もありますから、避けたいものです。
(実際に小学生時代の友人がこれをやらかし、みんなで川に流されていくロッドティップを追いかけ、必死にキャストしてルアーで引っかけて回収しました)
ロッドを正しく継ごう。
ロッドを正しく継いでさえいれば、不良品でもない限り、ティップが飛んでいくほど緩むことは滅多にありません。
もしもまだロッドの正しい継ぎ方を知らない方は、この機会に覚えておいて損はないと思います。
随分前にも書いた気がしますが、ここでおさらいしておきましょう。
まず、ロッドを正しく継ぐ前に、ロッドのジョイントにはロウソクを滑らしロウを塗っておきます。
こうすることで、継ぎ目が固着するのと緩んでくるのを防ぐことができます。
フェルールワックスといった専用の物も売られていますが、粘着力が強すぎて抜けなくなったりして、調度良い塩梅にいくものが少ない気がします。
フライロッドでロッドを捻るキャストをする時なら、継ぎ目が緩みやすいので強力な物でも良いかもしれませんが、それ以外の時には向いていないと思います。
総合的に考えれば、ロウソクが万能だと思います。
さて、継ぎ目にロウソクを塗ったら、二つのセクションのガイドの位置を真っ直ぐから90度ずらした状態で、ハマりきる80%程度の位置まで真っ直ぐ差し込みます。
後は、ガイド位置が真っ直ぐになるように90度回転させながら、残りの20%を押しこみます。
このように継ぐことで、摩擦の力で抜けにくくなるそうですが、私にはその原理はよく分かりません。
ただ緩みにくくなるのは事実のような気がするので、ついついそのままにしてしまっています。
これでロッドは正しく継げましたが、長時間釣りをする時には、念のためたまに継ぎ目が緩んでいないか確認した方が良いでしょう。
もしも緩んだ状態で大きな魚を掛けたら、バキッとロッドが折れるというティップが飛んでいくよりも笑えない悲劇が待ち受けているのですから。
また、本気で大物釣りをする時などは、フライロッドでよく行われているように、継ぎ目にビニールテープを巻き固定してしまうのも良い手だと思います。