たまに遊漁券を買うと、その券を見せることで、近くの温泉などの入浴施設が割引きになったり、場合によっては無料になる釣り場がありますが、あれは地域経済を活性化させるためには、まあまあ良い作戦だと思います。
釣り人というものは、釣りをした後は、現地からさっさと帰ってしまうことが多いです。
釣り以外に観光をしたり、買い物をしたりする人は少数派で、魚釣り以外にはあまり興味がないのです。
釣り具を揃えたり釣り場まで移動するために、かなりのお金を使っていますし、遠くまでくるために時間も使っていますから、釣りを終えたら、無駄な時間やお金は使わずにとにかく帰ろうという人が多いのです。
しかし、これには例外があり、風呂だけはどこかに寄りたいと大部分の人が思うはずです。
釣りをしていると、身体が冷えきるか、汗だくになるかのどちらかであることがほとんどであり、釣り人は釣りを終えた後に風呂に入りたくてたまらないのです。
そんな状態のところに、遊漁券で割引きになる温泉が近くにあれば、釣り人は立ち寄るものでしょう。
そして、そこで地域の物産などが売られていれば、「風呂が割引きだったし」と思い、ついつい財布の紐を緩ました人が、買い物をすることがあるはずです。
このように、遊漁券に風呂の割引きを付ければ、釣り人を地域に僅かながら足止めさせて、買い物をさせられる可能性があります。
効果抜群とまではいかないでしょうが、釣り人の素通りを防げるだけでも、少しは意味があることなのではないでしょうか。